「切り返し」の留意点と効果を各々(三つ以上)箇条書きで述べよ。
○切り返しの留意点
  1. 立合いの間合いでは、姿勢、構え、竹刀の握り方などを正しくする。
  2. 初心の段階では、動作を大きく、正確に行う。
  3. 肩の余分な力を抜いて、柔軟に左右均等に打つ。
  4. 連続左右面打ちの角度を45度くらいにする。
  5. 正しい足さばきで行い、特に後退の際の引き足が歩み足にならない。
  6. 振りかぶった時に、左こぶしを必ず頭上まであげる。打ちおろしたときには、左こぶしがさがり過ぎたりあがり過ぎない。
  7. 左こぶしは常に正中線上にある。
  8. 息のつなぎ方は、正面を打ち、相手に接近したところで息を吸い、左右面を打ち終わって間合いをとり、正面を打ったところで息をつぐ。
  9. 相手の竹刀のみを打ったり、空間を打ったりすることなく、伸び伸びと確実に左右面を打つ。
  10. 頭や腰、膝などで調子をとって体の上下動を大きくしない。
  11. 正面打ちは、一足一刀の間合いから正確に打つ。
  12. 習熟するにつれて、旺盛な気力をもって息の続く限り一息で行い、体勢を崩さずに連続左右面を打つようにする。

○切り返しの効果
  1. 身体能力の向上、身体の柔軟性
  2. 体の運用、足さばきの敏捷性
  3. 正しい刃筋と打ち方、手の内の習得
  4. 呼吸法の修得、肺活量の増大
  5. 筋力の強化、精神力の強化
  6. 気剣体一致の打突の修得
  7. 準備運動や整理運動として活用実施することにより、身体の調整を行うことができる。