○切り返しの留意点
- 立合いの間合いでは、姿勢、構え、竹刀の握り方などを正しくする。
- 初心の段階では、動作を大きく、正確に行う。
- 肩の余分な力を抜いて、柔軟に左右均等に打つ。
- 連続左右面打ちの角度を45度くらいにする。
- 正しい足さばきで行い、特に後退の際の引き足が歩み足にならない。
- 振りかぶった時に、左こぶしを必ず頭上まであげる。打ちおろしたときには、左こぶしがさがり過ぎたりあがり過ぎない。
- 左こぶしは常に正中線上にある。
- 息のつなぎ方は、正面を打ち、相手に接近したところで息を吸い、左右面を打ち終わって間合いをとり、正面を打ったところで息をつぐ。
- 相手の竹刀のみを打ったり、空間を打ったりすることなく、伸び伸びと確実に左右面を打つ。
- 頭や腰、膝などで調子をとって体の上下動を大きくしない。
- 正面打ちは、一足一刀の間合いから正確に打つ。
- 習熟するにつれて、旺盛な気力をもって息の続く限り一息で行い、体勢を崩さずに連続左右面を打つようにする。
○切り返しの効果
- 身体能力の向上、身体の柔軟性
- 体の運用、足さばきの敏捷性
- 正しい刃筋と打ち方、手の内の習得
- 呼吸法の修得、肺活量の増大
- 筋力の強化、精神力の強化
- 気剣体一致の打突の修得
- 準備運動や整理運動として活用実施することにより、身体の調整を行うことができる。
|