剣道形練習上の注意点を箇条書きに4つ以上記せ。
  1.  形は約束に従い、一定された形式と順序によって練習するものであるが精神的には形にとらわれることなく、何れにも変化できるだけの心身の余裕を持つ。
  2.  打太刀は約束に従って気合を充実して仕太刀を破る気魄で打ち込む。仕太刀はどこから打ち込まれても臨機応変の処置ができる体勢を整えて初めて約束に従うことができるのである。
  3.  形の実施中は、始めの座礼から終わりの座礼まで、構えをといて後退するときでも気をゆるめずに、終始充実した気魄で練習する。
  4.  打太刀は師の位であり、客位に合って打突動作の相手となり、仕太刀の動作を完全に表示させる。
  5.  仕太刀は門人の位であり、主位にあって、打太刀に動作を行わせ、それによって自分の動作を完全に表示する。
  6.  通常打太刀に上位の者があたり、あくまでも打太刀が仕太刀をリードして双方の呼吸が合い、十分な気合の充実が肝要であり、心技ともに打太刀から始動し、仕太刀は常に打太刀に従って行動する。
  7.  形の練習にはまず形の技術に熟練するとともに形の理合いも理解しなければならない。