「間合い」について述べよ。
 間合いには、「一足一刀の間」、「近問」、「遠間」の三つがある。
(1)一足一刀の間
 双方が中段に構えたとき、剣先が触れるか触れないかという間合いで、−歩踏み込めば相手を打突でき、一歩下がれば相手の打突をはずすことができる。
 攻めにも守りにも強い基本の間合いで、同格者を相手に充分に力を尽くして稽古をするのに適した間合いである。
(2)近間
 一足一刀の問より近い間合い、双方が中段に構えたとき中ゆいあたりまで竹刀が交わる間合いである。自分から打突しやすいと同時に相手からも打突されやすい。
 初心者を相手にするときなど、いろいろな技を出させて打突させるとともに、自分もまた各種の技を試みて習得するのに適した間合いである。
(3)遠問
 一足一刀の問より遠い間合いである。
 相手の打突をはずすにはよいが、自分から打突することが難しい、守るに強く攻めるに難い間合いである。
 自分より上位者、連続技を得意とする相手に対してはこの間合いに構え、技の尽きたところ、起こり頭、引くところなどを攻めるのが有利である。