「三つの許されぬところ」について述べよ。
(1)起こりがしら
 技を出そうとするときには必ず構えに変化が起こります。相手が、面なり小手なりを打ってこようとする、そこをすかさず打突します。
(2)受け止めたところ
 相手がこちらの技を受け止めた瞬間は、技が尽きた時と同じで、必ず隙ができるものです。その隙が打突する機会になります。
(3)技の尽きたところ
 お互いに攻め合って、技を出し合って、その技が尽きたところ、または、思い切って面なりを打突してきて失敗した瞬間のことです。この瞬間は完全な隙になりますから、打突の機会になります。