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前途多難

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 沖縄戦殉職医療人之碑
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3月19日。月。雨後曇り。那覇〜波照間 船中泊。52/44キロ 

 

午前中「ひめゆりの塔」に参った。ここは犠牲の島沖縄の象徴だ。

ひめゆりや 十九の蕾を 壕に埋め

ひめゆりの 八十路の乙女 語り部に

 

石垣航路は早めに乗り場まで行ってよかった。春の行楽シーズンと学生の春休みと重なって満員に近く、やっと乗れた。それはいいのだが、帰りは保証出来ないと言う。週に一回しかない船に乗れないと困るのだが、一等なら乗れますということなので、とにかく行くことにした。

 

出航は20時、現在14時。時間があるので、まず首里城に行く。港から環状線を一直線に、4キロほど軽い登り坂。ここで大失敗をした。雨、登り、石畳の歩道、条件は最悪である。その最悪の中でも最悪の、歩道と車道の間の傾斜で滑って顛倒してしまった。

安岡中学の正門前だったので、中学生が飛んできて助け起こしてくれる。幸い怪我はかすり傷一つ無かったのだが、自転車がやけに重い。前輪のブレーキがおかしい。リムが変形しているのだ。自転車屋へ向かう途中、オートバイ屋があったので、見て貰う。ここで走行に差し支えない程度まで調整して貰った。約2キロほど押して、やっと自転車屋はあった。

私の自転車は、前輪のリムにダイナモを組み込んでいて、やや特殊である。

「難しいけどやってみましょう。心配は要りません、その間首里城でも見て来て下さい」と引き受けてくれた。

ここに沖縄の人の親切を感謝し、二つのお店の名前を記させて頂く。

石嶺通り

カスタム首里 (オートバイ店)

玉城自転車店

まだ、出発地点にも立っていないのに、前途は多難。しかし幸い体は無傷。これを教訓に改めて無事故を誓う。

 

 

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