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 地震と道路

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 古来からこの地柘植町は、交通の要衝であった
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 4月15日。日。晴れ。亀山。1459/61キロ。

 

 山越え地点。N34度45分31.1秒。E136度4分23.1秒。H171m。

 

 近江から伊賀を経て伊勢へ抜ける街道国道163号線は、最も古い歴史を孕んだ道でもある。狭いが交通量は多い。それが、柘植を過ぎたら25号線になり、急に車が途絶える。

途中ガードをくぐる所で、幅員3.8メートル、高さも低く大型車が通れない。道は一車線の砂利道が多い。自転車にとっては理想の専用道路である。

 ここにも搬送ケーブルのマンホールがあった。それは最も地盤が固く、長距離基幹回線のケーブル敷設の適地だったことを意味する。

 

 折りしも伊賀上野で、亀山を震源とする震度5の地震に遭遇した。

 そこで思うのだが、旧街道を、地震対策の緊急道路として見直すのは如何か。平時は自転車道路として整備しておく。ここにユンボーを入れて地盤を壊して幅員の拡張工事をしたら、折角の硬い地盤を壊してしまい愚の骨頂。是非国家的見地から歴史街道を保存し、同時に自転車道を確保して欲しい。

 大地震に遭遇したら、新設の自動車道路はひとたまりもない。最低緊急車両の通行を確保するのは、大切なことである。自転車道路の整備を含め一石二鳥である。

 

 伊賀者も 通った道か すみれ草

 山桜 伊賀の峠に 散り残り

 鶯が 上手に鳴けり 峠道

 

 

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