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 真ん中

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 行き倒れの検校を
 弔った碑
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 4月19日。木。晴れ。袋井。1660/69キロ。

 

 袋井にはこだわりがあった。昨年秋ここで年輪ピック囲碁部門が開催され、私も参加して思い出がある。それになにより、ここが東海道の真ん中であること。東海道五十三次の27番目の宿場ということは、どちら数えても27番目ということである。全国地図でみても日本のほぼ真ん中になる。随分走った気もするが、やっと半分である。そういう訳で、豊橋から少し距離があったが、足を伸ばした。

 これから、沼津を経御殿場回りで関東入り。間もなく調布の孫娘に会うのが一番の楽しみ。

 更に福島から青森まで、東北はこれまでのどの地方より距離がある。最後の北海道縦断は10日近くかかりそう。これまでのペースなら、宗谷岬の最北端で72歳の誕生日(5月15日)を迎えることが出来るかもしれない。

 

 静岡県に入って間もなく、新居の関のあたりで、一号線が古い街道と枝分かれしていた。

標識はなかったが、どうも旧東海道のようである。

 入り込んでみると、例の搬送ケーブルのマンホールもある。松並木というほどではないが、松もある。暫く走ると、旧浜名街道の看板があった。行き倒れになった旅人を祭った「検校谷」という祠があった。明治天皇が行幸されたとき、野点をして休んだという場所が、記念碑とともに残されていた。私もあやかって、ペットボトルのお茶で喉を潤す。

 

 あ〜うめ〜 ボトルの水に 喉鳴らし

 

 

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