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僕は東北地方のファイヤーマンで勤務は24時間の交代制なんです。仕事中は丸一日拘束されてるけど、その後丸一日の24時間は非番ということで休み。月の半分は非番だけど、それ以外に勤務日でも週休っていう休みもあるから、月に出勤するのはせいぜい10日程度。
本気で山に行く気だったら1シーズン70回は行けるんだろうけど、年間の滑走日数は40〜50回位。普通の会社に勤めている人より休みの面でも恵まれているし、仕事も訓練で体を動かせて筋トレなんかもできる。今はスノーボードライフにはもってこいの環境で、本当に感謝してます。

スノーボードを始めたのは、昭和61年の冬(1986年)高校2年の時でした。(年バレた?)
コース脇に大きなジャンプ台を作って飛んでる人をごくたまに見かけていたけど、周りにやっている人もいなかったし、ボーダーに話し掛けようにもリフト下で行くのも困難なとこでやっていたから、話し掛けれなかった。
当時はスキーで飛ぶ…なんて思ってもみなかったから、『
飛べる』ことに魅力がありました。

ナイターでスキーに行った時、ロッジの壁にサーフショップのポスターが
貼ってあったんです。当時はスノーサーフィンという名で照会されていたように
思いますが、これを見て『これだったのか』…と思いました。

早速、小さいころから貯めていた貯金を降ろして、買いに行きました。
買ったボードは、「バートンのパフォーマー143」っていうボード。
価格はちょうど10万円。(高校生の僕には大きな買い物でした)
今は売っちゃってないんだけど、テールの真ん中にも脱着可能なエッジ?みたいなものがあって、
今考えると、滑りを安定させるために装着されたフィンのような役割だったのかなって思う。
そのエッジは付けずに乗っていたから、今でも手元にあります。
今は誰が持ってるんだろう。持ってるの誰ですかぁ〜、エッジここにありますよぉ〜。

最初にショップの人達から連れられて行って滑ったのが、今のホームゲレンデの湯殿山スキー場とその帰り道、国道沿いに車を止めてハイクした山でのパウダーだったんです。
ほんの数十メートル滑るために、深雪を何十分もハイクして滑った時の爽快感は今でも忘れません。
初心者の僕がまるで、雲の上にふかふか浮いているかのように滑ったあの感じ『気持ちよかったぁ』
その場所を通るたびにいつも思い出します。
そんな事があったから『スノーボードの原点は、やっぱりパウダー』っていうのがある。
ボードをするのはパウダーを滑るためといっても過言じゃないですね。

スキーやってた時はゲレンデを滑るだけだったから、ボードをすることで
『雪山で遊ぶっていう子供のころの楽しい気持ちがよみがえった』という感じがありました。
その気持ちはいくつになっても持ち続けたいですね。

当時のボードは専用のブーツがなくて、スノトレでやってみてといわれてたので、やったんだけど足がしっかりホールドされてないから抜けそうだし、堅いバーンでは足が痛くなったんで、完全に深雪を滑るものというイメージで、いつもコース脇の柔らかいところを滑ってました。

ボード人口が少なかったから、いい面でも悪い面でも注目度はすごかった。
たまにゲレンデを滑って転ぶようものなら、『ほ〜ら、言わんこっちゃない。コースに入ってくるなっ』といった感じで、まるで邪魔者のように見られてましたね。
今でこそメジャーなウインタースポーツになったけど、当時は肩身狭かった。

ボードをはじめて3・4年はスキーと両刀使いだったけど、以降はスノーボード一筋です。
一度だけソフトブーツでタイムレース大会に出たことがあったんだけど、そんなことは当時あたりまえで、それなりに勝つ自信はあったんだけど一本目で転倒しちゃったもんで、『あ〜、もう優勝でぎね〜』と、あきらめモードだったから二本目はキャンセルして友達とゲレンデで滑ってました。
もし、そこでいい成績を収めてたら競技にはまっちゃって、いろんな大会に出てただろうな。
もしかして全日本やワールドカップなんかを転戦してテリエと友達になっていたかも・・・なんて。

それ以降は、自由に楽しみながら向上することを目指してます。
今はアルペンやハープパイプでも競技人口が増えてるし、スペシャリスト化してきてる。
そんな中で上位に行くには、かなりの時間をかけて練習しなくちゃいけません。
楽しいはずのスノーボードに余裕がなくなるような気がして、大会には出ないことにしました。

競技のためパイプしかしないっていう人も多いけど、やっぱりベーシックな滑りがしっかりしてないとうまくならいと思うし、うまい人っていうのはアルペンやパイプに限らず、みんなフリーの滑りが安定している。そういう下地があるからこそ速さや高さが生まれるんじゃないかな。
これから競技をしようと思う人は、その辺を理解してほしいですね。

僕自身これからは、もっと滑りを極めたいから、これからいろんな場所を滑ってどんなバーンでも攻める滑りをできるようにしていきたいですね。フリーやワンメイク、パイプすべてにおいて。
スタイル的に誰かを目指すというよりも、個性的で躍動感があって、見てるみんながウキウキ
するような、そんなスノーボーダーになれたらと思います。

スノーボードの楽しさ楽しみ方っていうのは人それぞれ。本当にいっぱいあるので、みんなもそれを見つけていって、楽しめる自分のスノーボードライフを作ってください。