物体は何でも力を加えると変形し、その力を抜くと元に戻る"弾性"があり、限度を超えると、たとえば引っ張った場合は延びたままになるか、または切れてしまいます。限度以内の力であれば、伸びたものから力を取りされば元に戻ります。
ところが、ポリエチレンを含めたプラスチックには"クリープ"という弾性があります。それは、たとえば引っ張る方向に力をかけていると、それが限度内であっても時間とともに少しづつ伸びていくという性質です。それで、熱で広がった滑走面の分子は、冷えて元に戻ろうとするときにワックスの分子が入っているため元に戻れず、時間が経つにつれて元に戻ろうとする力がなくなってしまうと考えられています。
その状態で加熱すると、ワックスの隙間はまた決まった量だけ開き、さらにワックスを吸収していくものと思われます。 |