-設定資料-
月の羽音
『翼』『翼の末裔』『Wing of Sinner』における設定資料です
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+登場人物+
(50音順)ティアーレ
自分の生きる場所を求めて、生まれ育った村を身一つで飛び出した少女。
外見年齢は16、7歳程度で、白い髪に濃紺の瞳。
類稀な容姿と、類稀な世間知らずという、アンバランスさを有する。
子供のように純真で、何事にも一生懸命。
村人は彼女を伝説の《エフェ=メンタール》だと言うが……。
登場作品:「翼の末裔」
ディスパー
《翼》であるファムルーに仕える青年。
20代中頃で黒髪に黒い瞳。
かつて罪を犯し、アジェ=メンタールと呼ばれ蔑まされる存在だが、穏やかな物腰と口調はそんな過去を感じさせない。登場作品:「翼」
ファムルー
数年に一人、という稀な確率で生まれてくるエフェ=メンタールの少女。
生後一年ながら、その特性故に18歳程度の姿と白銀の髪に、紫を帯びた青い瞳を持つ。
高貴なるものとして育てられながらも、性格は天真爛漫。
月へと昇る日を間近に控えながらも、自らの《片翼》を見出せずに悩む。登場作品:「翼」
リュナン
血に狂う《獣》の宿命を持って生まれた青年。
外見年齢は18・9歳で、黒髪と暗闇で金に光る赤い瞳を持つ。
その呪われた生の為に、人々に追われるように各地を転々としつつ、自らの終焉の場を求めて旅を続ける。
とある山中でティアーレと出会い、何の因果か彼女の逃亡(?)を手助けする事になる。登場作品:「翼の末裔」
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+用語解説+
(50音順)アジェ=メンタール
罪人の中でも特に重い罪を犯した者に与えられる蔑称。
『地を這う者』という意味を持つ。
彼等の一部はエフェ=メンタールに仕える事が許されるが、最も穢れた者であるが故に、その《片翼》に選ばれる事は許されない。エフェ=メンタール
世界で最も高貴なる存在とされる『翼を持つ者』。
稀に生まれ、その名の通り背に翼を持つ。
彼等は『祈りの力』を持ち、祈る事で癒しの奇跡を起こすとされている。
生後一年で育ち、成人する。
《月》が存在した頃は地上で最も清浄な場所《浄育宮》で育成され、その後、《月》に存在する《聖殿》ヘ昇っていた。
その際地上にて《片翼》と呼ばれる、伴侶とも呼べる存在を見出し彼等の幸福を祈る夢を紡ぐ事で穢れた地上を癒していた。
《月》が喪われてからは、滅多に生まれる事はなくなってしまった。片翼
エフェ=メンタールの半身とも伴侶とも呼べる存在。
エフェ=メンタールが心を許し、その幸福を祈る事が出来る相手だが、あくまでも精神的な繋がりでしかない。
地上にて月から祈るエフェ=メンタールの祈りを受け、その穢れを清める役割を持つが、自身が何らかの力を有する訳ではない。獣宿
獣の宿命を負った者を指す。
生まれてすぐに殺されてしまうか、生涯幽閉されるのが常とされる呪われた存在。
彼等はみな一様に血のように赤い瞳を持ち、自らが深く傷ついた時、理性は失われ殺戮の獣と化してしまう。
だが、成人まで生き延びる事はまずないと言われており、事実、彼等が二十歳の齢を超えたという記録は残っていない。地上
穢れに覆われた、呪われし場所。
そこに住まう民の多くは何かしらの病を患い、若くして死んだり、一生苦しむ生涯を送る。
その原因は不明だが、かつては恵み豊かな場所だったとも人々の間では言い伝えられている。月
地上から離れた清浄な場所とされ、エフェ=メンタール達が昇る《聖殿》が存在する。
ある時を境に突如姿を消してしまうが、その消息を知る者は誰一人としていない。ノーマ=メンタール
『物綴る者』という意味を持つ。
口伝や冒険譚、架空の物語などを書き綴る事を生業とする人々の呼び名。
多くは専属のリディ=メンタールを有し、自らの作品を発表させる事で名を広め仕事を得ていた。リディ=メンタール
『物語る者』という意味を持つ。
ノーマ=メンタールが書き綴った物語などを語り、各地を渡り歩く語り部のこと。
娯楽の乏しい世界の為、何処へ行っても大抵は大歓迎を受けるが、場合によっては道なき道を踏破したりと、生死が隣り合わせの苛酷な旅をせねばならない為、決して楽な仕事ではない。