夜、村には馥郁とする芳香を含んだ風が吹く。 薫りを嗅ぐと村人はそそくさと家に入る。 村のそばに建つ薔薇に埋もれる城館に住む"姫"と呼ばれる貴族と、それに仕える四人の騎士。 姫は村に豊かな土地と妖物や天災から村を守ることと引き換えに、村人の生贄を求めた。 長い間この関係は続けられてきた。 そこへDがやってきた。 村人の中にはそんな関係を疑問視する者も現れてきた。 長い年月を経て疲弊しきってきた四人の騎士と、それを滅ぼすようDに依頼をする姫。 姫はこの村を出たいと願うが、村を出ていったいどこへ向かおうというのか。 四人の騎士と貴族の姫との凄絶な戦いが始まる。 しばらくの間、Dの本を買っていなかった。 それは何となく自分の中で育ってきた"D"と、本を重ねるごとに成長していく"D"との間が 広がってきたように感じたからだ。 でも、先日上映された映画を見て、また再び引き戻されたように買っていなかった本を探すように なった(笑) これは「D−邪王星団」を読んで以前の"D"を見つけたように感じたからだ。 この本の中の"D"がこの状態ならば、他の本もあるいは… そう思い本屋を巡り手に入れてなかった本を集めている。 「D−薔薇姫」は華やかな貴族の世界が垣間見られるように感じた。 何年かのブランクはあいたけど、やはり"D"はかっこいいなぁ〜(笑) |