猫の病気3
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ネコ伝染性呼吸器感染症 FVR、FCR
【症状】
一般的に「ネコの風邪」と呼ばれているものです。
2種類のウイルスがあり、それぞれ症状がよく似ています。
鼻や口、気管支に感染し激しいくしゃみを起こします。
くしゃみの時に唾液に混ざったウイルスが目の中に入ると、結膜炎を起こす為、同時の罹患もよく見られます。
ウイルスにはカリシウイルスとヘルペスウイルスの2種類があり、後者のほうが症状がやや重いです。
ヘルペスウイルスの方は口の中に潰瘍が出来やすく、それによりエサが食べられなくなる場合もあります。
治療が遅れると慢性の副鼻腔炎いわゆる蓄膿症になったりします。(副鼻腔:鼻の奥の空間。蓄膿症とは炎症の為、その空間に膿が溜まる事を言います)
症状が無くてもウイルスを排出し続ける、いわゆる「キャリア」と言われる状態になりやすいです。
【原因】
先に述べたように「カリシウイルス(FCR)」と「ヘルペスウイルス(FVR)」に感染する事が原因です。
ヘルペスウイルスは正式にはネコヘルペスウイルス(FVR−1)と呼ばれ、ネコウイルス性鼻気管支炎(FVR)ともいわれてます。
【治療法】
根治療法は無く、出た症状に対する対症療法しかありません。
Akemiya 1999