猫の病気1


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猫伝染性腸炎(汎白血球減少症)FPL



【症状】
感染すると小腸の粘膜が破壊され、急性腸炎を引き起こします。
初期には下痢と嘔吐が起こり、それにより体の中の水分が失われて脱水症状が起きます。
また、ウイルスによる造血細胞の破壊により血液が作られなくなります。
しかし、ウイルスに対する抗体は早くに作られるため、骨髄の機能の回復も早く、寿命の短い白血球以外は産生される為、貧血は起きません。
白血球は0に近いほど減少するので、その時に他のウイルスや菌に対する抵抗力が落ちます。(易感染状態)

【原因】
パルボウイルスという消化管(胃や腸などの消化を司る臓器)に感染しやすいウイルスの仕業です。
厳密には「ネコパルボウイルス」の亜種である「ネコ汎白血球減少症ウイルス」の感染症です。

【治療法】
脱水症状を改善する為に点滴(補液)をします。
そして二次感染(抵抗力が落ちている時に他の細菌やウイルスに感染する事)を避けるために抗生物質を投与します。
治療をすれば極端に弱っていたり、子猫や合併症(他の細菌やウイルスにかかり、発病すること)を起こしていなければ、死に至ることはあまりないでしょう。





Akemiya 1999