AMG 300CE 6.0-4V HAMMER Wide Version | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1980年代に登場したAMG社でもっとも独創的なモデル!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
AMG社は、1980年代に第二工場の操業も開始して順風満帆の時期、一台の独創的なモデルが登場する。 Mercedes-Benz W124 ミディアムクラスをベースにしたAMG HAMMER(ハンマー)だ。これは、アウフレヒト氏いわく「形は機能の後に続くものである」と言った言葉通リのモデルである。 V型8機筒、32バルブと排気量5956ccの排気量を持つ軽合金ヘッドは、AMG社開発のツインカムヘッドとなる。 最高出力360馬力(本国データでは385ps)と55kg-mのトルクを搾り出し、4速オートマチックトランスミッションによって280km/hオーバーの世界に達する。当時は速度制限の自主規制も無くリミッターが働く事も無く、移次元の世界を体験できるが日本の公道では、なかなか試すチャンスが少ない。オートマチックながら0〜100km/hに達するのに6秒とかからない! 公道では、前方の車がバックミラーに映し出されたこのAMG HAMMERを見ると、蜘蛛の子を散らすように左右に逃げてしまい結果的には道は開いてしまうのだから、この実力は図り知れない物がある。 サスペンションに関しては、ハードなセッティングなっているが、快適性には充分に余裕がある。 インテリアに関しては、レカロの本皮製シートでフルアジャストタブルにてドライバーを包みこんでくれる。 スタイルはモデルとなった300CEとはあたかも別物である印象を見る物に与える。前後の大きく張り出した前後のブリスターフェンダー、17インチ、前245/40-8.5J:後275/35-10Jホールをすっぽり包み込む、スポイラーとクロームパーツはすべてボディパーツと同色のカラーリングと言った一連のAMGスパイスがきいた一台である。 注目すべきは、AMG社のモデルの中でこのW124のみに「HAMMER」と称号され、ベンツ社のスリーポインテッド・スターが取り外されていた。 360psのハイパワーはもちろん充分過ぎるものだが、驚くべきはジャジャ馬に乗っているという危険な感じは無い。ただ、強力なトルクには少々の慣れは必要だ。 AMG 300CE 6.0-4V HAMMER Wide Versionは、チューニング・コンプリートカーの歴史に残る幻の名車となる存在でしょう。 |
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<こぼれ話> この時代は、AMG社の技術陣が、知恵と技術とノウハウを絞り出し、自由奔放な車作りをしていた為、考えられないような事もあった。 AMGジャYパンが本国にパーツをオーダーして、いざ取り付けようとしたらすんなり取付できない。 その車両を担当した、メカニックの趣味と思考で同じ車が存在しない、ある面乱暴ではあるが、ハンドメイドのよさでもあるのかもしれない。 |
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