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E30 M3
SPECIFICATION
 BMW M(モータースポーツ)を一般に知らしめることに大きく貢献したE30M3。
1982年から実施されたグループAカテゴリーへの参戦を考えたホモロゲーションモデルであった5000台を約1年間で生産し、1987年からETCに参戦を開始。排気量の関係でディビジョン2でのエントリーとなったが、上のクラスを脅かし総合タイトルを争うほど高い戦闘力を持っていた。
 エンジンはS14型。ネーミングには市販エンジンであるSのカシラ文字が用いられるが、その中身はM88と同じボア×ストロークを持つDOHC4気筒。カンタンに表現すれば、M88の4気筒版を搭載していた。しかし、  1989年になるとメルセデスが2.5リッターのエボリューションモデルをDTMに投入。それに対抗するべくM3もS14ユニットの排気量を2.5リッターに引き上げる。この時のレギュレーションに合わせて販売されたモデルがスポーツ・エボリューションである。
M3・特 徴
 最初期型の11987年モデルは1速を左手前に持つレーシングパターンの5MTとなるが、1988年からは通常の5MT使用となる。
 ベーシックなE30型M3は2.3Lの4期間DOHCユニットが与えられてかみそりのようなレスポンスと称されるが、実はM1やM6に搭載されていたM88型の6機関DOHCユニットを4気筒DOHCユニット4気筒に切る詰めたもの。その証拠にM635csiの排気量は3.5Lで、その2/3が2.3Lとなる。
M3スポーツエボリューション・特 徴
 日本国内には正規輸入が果たされなかった世界限定500台と言う希少なモデル。ベーシックなM3は2.3Lの排気量を与えられるが、このスポエボはDTMでの戦闘力をアップするために排気量を2.5Lへと拡大している。
 また、最高出力も焼く43psほどアップされ238psを7000rpmで発揮する。外観ではフロントバンパー下部に追加されたリップや可変式のリアウイングが大きな特徴になっている。
SPECIFICATION
BMW・M3 BMW.・M3スポーツエボリューション
全長×全幅×全高 4325×1680×1370mm
ホイールベース 2562mm
トレッド前/後 1412/1433mm
乗車定員 4名
車両重量 1200kg
エンジン 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 2302cc 2467cc
最高出力 195ps/6750rpm 238ps/7000rpm
最大トルク 23.4kgm/4750rpm 24.5kgm/4750rpm
ボア×ストローク 93.4×84.0mm 95.0×87.0mm
圧縮比 10.5 11.0
燃料供給装置 DME
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク 70L
ミッション型式 5速MT
ギヤ比    1速 3.83
        2速 2.20
        3速 1.40
        4速 1.00
        5速 0.81
        後退 3.46
最終減速比 4.1 3.15
サスペンション前 シングルジョイント・スプリングストラット
サスペンション後 せみトレーリングアーム
制動力制御装置 ABS
ブレーキ前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後 ディスク
ステアリング型式 ラック&ピニオン
タイヤ前後 205/55VR15
ホイール 7J×15
発売当時新車価格 ¥6.580.000 正規輸入販売無し