1991年春、友人数人で立ち上げ、その年の冬、『オスカーであることの大切さ』（木口木版画：イヴォンヌ・スカーゴン）の出版記念として、最初の版画展を開いて以来、早くも20年が経ちました。

これまで、銀座・悠玄その他での版画展を通して、イギリスの木口木版画の紹介に努めてまいりました。2001年からは日本の作家の作品も加わって、日本とイギリスの木口木版画を同時に見られるユニークな場所となり、イギリスの木口木版画家協会に日本の作家を紹介して、日本とイギリスの橋渡しの役も努めました。

また、アートと文学を結ぶ本の出版や、木口木版画に関する書籍の紹介なども楽しく行ってきましたが、20年という節目にあたり、私たちの仕事に区切りをつけることにいたしました。2011年5月のファイナル展を機に、〈あ・り・す〉は休業となります。これまで長い期間にわたって、支え、励ましてくださった皆様がたに心から御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

なお、〈あ・り・す〉としての活動は終了いたしますが、山内が個人的に対応いたしますので、版画や書籍に関してご用の方は、いつでもお気軽にご連絡ください。