メディア対抗
ロードスター4時間耐久レース

1998年9月13日(日) 筑波サーキット

行ってきました、走ってきました メディア・・・
ドライバー田島実の4年越しの夢がとうとう実現することになりました。
今年初参戦となる「チームRCOJ」。
メディア当日までの道のりを月ごとにざっと紹介しましょう。


5月

軽井沢ミーティング後にRCOJでメディアに出られるかもしれない・・・と聞かされる。
走りたい・・・本人は密かにその想いを募らせる。

6月

メディア出場が正式に認められ、田島はスタッフ集めに微力ながら協力する。
ドライバーはきちんと選考会を行った方がいい・・・と話を持ち掛け、
RCOJのクラブマガジンでドライバーを募る。

7月

7/4 ドライバーズオーディション(1次)を筑波サーキットで実施。
昨年のメディア使用車を借り、あの大井さんが追走して選考する・・・
という方式を取った。
田島はリザーブドライバーを含む7名の枠を見事「GET」。夢が1歩近づく・・・

8月

8/24 ドライバーズオーディション(2次)を筑波サーキットで実施。
今回も去年使用した旧型ロードスターをノガミプロジェクトから借りての
オーディションとなった。ドライバーは5名以内。編集長は必ずドライバーに
含まなければならないという「レギュレーション」のために、実質4名を選考する
ことになった。今回も1次同様、大井さんによる選考。
さて田島は・・・ メディアに出たくて筑波サーキットを1万km以上走ってきた甲斐あって、
見事トップタイムでのPASSとなった。 いよいよ夢の実現が近づく・・・

9月

メディア前日。
6月以降、何度となくスタッフミーティング、メールでのやり取り、電話での打合せを経て
その成果がいよいよ試される。
チーム目標は「完走」。前夜の最終打ち合わせも綿密に行われる。
前夜は早く寝るようにとの指示があったにも関わらず、仲間同士で前夜祭・・・
ちょっと心配である。

メディア当日 1998年9月13日(日)
5:00 起床
6:00 筑波サーキット入り
8:00 参加者確認・受付
メディカルチェック:みんな血圧が高かったらしい・・・
興奮しているのか?
車両抽選会後、エクステリアの出番。
真っ白なボディにカラーリングが施される。
11:30 車検:無事PASS。
13:30 予選開始:(田島)ドキドキするなぁ・・・ 
       (作者)そうだよね。夢の実現だから・・・
予選の順位は17位。タイムは16’2
ベストタイムは斎藤慎輔の15’0。
1秒の間に15台がひしめく混戦である。
ちなみにがんさんは・・・・・
14:30 開会式:まずは選手宣誓。今年も唐沢くんが宣誓だった。
そしてチーム紹介。予選の上位順に紹介。
何故か今年は時間の関係で10位
までしか紹介してくれなかった・・・ 残念。
それでも、レースカーの前で記念撮影をしていざスタート準備。
さー、がんばれ!!
15:30 決勝スタート。
1番手はRCOJ編集長兼総監督の水落さん。
スタートは旧ルマン式スタート。
スタート前の静けさが妙に気味悪い・・・
と、そこへピット2階よりウェーブとともに大応援。
スタート前の緊張が幾分和らいだかなぁ???
予定通りスタート。
15:50 ドライバーチェンジ10分前。
いよいよドライバー「田島実」の出番。
緊張している模様。
富士のレースでは口にしたことの無い「ドキドキするなぁ・・・」
というセリフが飛び出しびっくり・・・
と同時に「大丈夫かなぁ・・・(不安)」
16:00 いよいよ水落さんがピットロードに戻ってきた。
体力が心配・・・と言っていたのにぜ〜んぜん大丈夫。
30分間お疲れさまでした。
さて、ドライバーチェンジもすんなり終え、勢い良くピットをスタートした田島。
走る前に私に「バックストレート脇の芝生にいれば手を振ってやるよ・・・」なんて言ってたのに、うそばっかり。
わざわざ遠い遠い芝生席まで行ったのに全然気づいてもらえなくてがっかり・・・
まぁ、それでも無事に走ってくれれば・・・と頭の中はそればっかり。
予定通り6,500シフトで40分の走行を無事終え、ピットロードに戻ってきた。
タイム的にはまずまず。16秒後半での安定走行は見事。
16:40 さてさてお次は小山さん。
わざわざ長崎からメディアに出場するためにやってきた
凄い人なんだなぁ。
オーディションも含め、メディアのために長崎−筑波を3往復。
さすが九州男児。ちがうねぇ・・・
走りは・・・と言っても、彼に対しても燃費の関係から
6,500シフト走行の指示。
彼にとっては少し物足りなかったかも・・・
17:20 小山さんが無事に40分の走行を終えてピットに戻ってきた。
お疲れさまです。
次は仲谷さん。監督の浜ちゃんから全開OKのサイン。
仲谷さんの力走が光る。タイムも今までより伸びて行き、
順位もUP。がんばれ!!
18:00 さてさて、2回目の走行となる田島選手。
全開のサインが出ているため、やる気満々。
今回は給油もあるためドライバーチェンジ後
一人で車をゆすって少しでも燃料をたくさん入れようと努力。
(結構大受け・・・)
燃料補給も終わってさぁ出発。
全開とあってすごい勢いで前方の車を抜いて行く姿は見事。
タイムも周を重ねる毎に伸び、ベストラップの16’2をたたき出す。
2階から大きな声援がかかると、ストレートで片手を振ったり、
両手を挙げたり応援団の声援に応える田島選手に応援団の興奮も絶好調。
ある周では前方を走る車をとらえ、1コーナーに4台で進入。
絶妙のテクニックで4台をあっという間に抜き去る。
富士で鍛えたレース度胸か・・・
順位も上がり20番手くらいになっただろうか。
18:40 2回目の走行を終えた田島選手が戻ってきた。
さぁ、最終ドライバーは後藤さん。
タイヤも一番ひどい状態で良く走ったよなぁ。
タイムもそこそこ出ているし・・・とその時、「えっ」。
何が起こったのかピットイン。燃料がエンプティに達し大事を取ったらしい。
これも御愛嬌ってやつかな・・・?
残っている燃料を足して再スタート。
応援団の声援は最後まで枯れること無く続いていた。
19:30 感動のゴール。
チェッカーフラッグが振られ、見事「完走」。
チームの仲間、応援団がコース上になだれ込み、後藤選手が車を停めて
運転席から降りると、チームスタッフ、応援団から大きな大きな拍手が沸き起こった。
あちらこちらで泣いている人がいて、後藤選手も泣いている。
水落さんから「お礼」の挨拶。
と、そこへシャンパンを持った田島選手が登場。
あれ?
それは8月の十勝スピードウェイで深みはまった記念にゲットしたシャンパンでは・・・?
Good Timing!
せーの、で開けた口からは全員でゲットした「完走」を祝福する泡となって夜空に舞い上がった。

メディアを終えて

夢のまた夢が現実となり、そしてあっという間に過ぎ去った。
後には大きな大きな感動と、大きな大きな力が残った。
この想いを胸に、また来年 メディアで走りたいとドライバー田島実は語っていた・・・
来年のメディアは今年以上の感動を味わいたい・・・