十勝サーキット出没(番外編)


1998年8月16日 北海道の十勝サーキットで北海道ブランチミーティングが
開かれた。代表:田島は北海道ブランチが「走り中心」のイベントと知りいてもたってもいられなくなった。走れるならどこへでも・・・武者修業の旅へ。
とうとうミーティングへの参加を決めた。もちろん自分の愛車通称「青ちゃん」で。

北海道ブランチ参加を理由に、北海道ツーリング計画が立てられた。
時間を有効に使うためにドライバーは1日早く北海道入り。
後から飛行機で私は追いかけた。
北海道ツーリング計画は・・・
   1998.8.11  大洗発 23:30フェリー
   1998.8.12  室蘭着 18:50
   1998.8.13  千歳経由富良野へ
   1998.8.14  富良野&美瑛ツーリング
   1998.8.15  十勝入り
   1998.8.16  北海道ブランチ参加
   1998.8.17  室蘭発 23:40フェリー
   1998.8.18  大洗着 18:30


1998.8.11  大洗発 23:30フェリー
 仕事が終わってから大洗へ。車高短のユーノスも無事フェリーに着艦。

1998.8.12  室蘭着 18:50
 一日フェリーの中でひとり北海道ツーリングの作戦を練る。室蘭は小雨だった。

1998.8.13  千歳経由富良野へ
 千歳空港で無事合流、富良野へ
 ロードスターとなかなかすれちがわない。富良野までで2台、どちらも赤いロードスター。

1998.8.14  富良野&美瑛ツーリング

 やっぱりロードスターが少ない・・・
 富良野&美瑛でロードスターの撮影
 ポイントを探すがイマイチ。(でしょ?)
 どうもしっくりこないのだ。
 どうやら北海道にはマリナーブルー
 のロードスターは似合わないらしい。
 う〜ん、残念。


1998.8.15  十勝入り
 ちょっと寄り道をして空知川でラフティングに挑戦。
 なかなかスリルがあってはまりそう・・・

1998.8.16  北海道ブランチ参加
 ★行って来ました…十勝サーキット。
 北海道へは何度も行っているけど、何でこんなに土砂降りなの?
 つくづくドライバー田島は雨男とみえる。
 富士チャンピオンレースは4戦中3戦が雨や雪…
 今回ドライバーはナンバー付き車両のため屋根付き。
 観戦する私の身にもなって欲しいものだ。
 サインガードに入る時は傘の使用は禁止。タオルを巻いた一眼レフを片手に
 ずぶぬれになりながらの観戦となった。

 ★えっ?全部走るの?
 本来Aクラス(初心者向き)とBクラス(ベテラン)に別れての2本ずつの計4本。
 普通はどちらかのクラスにエントリーするところを、ドライバー田島は余分に走行料を
 払っての全走行にエントリー。北海道までわざわざ来たのだから、走れるとあれば
 何度でも走りたい…というドライバー田島の信念が伺える。
 走行スケジュールは以下の通りである。
    9:20− 9:40  Aクラス予選
    9:50−10:10  Bクラス予選
   10:50−11:10  Aクラス決勝
   11:20−11:40  Bクラス決勝

 ★タイヤが・・・
 信じられないことである。
 田島のタイヤは晴れることを予想して、既にスリップサインが出て久しいPOTENZA
 RE710KAiである。
 溝がないのだ。この土砂降りで何と言うことであろうか。
 確かに晴であればグリップが良くきいていいかもしれない。
 雨だぞ雨… 滑ったって知らんぞ。

 ★Aクラス、Bクラス予選終了
 予選は何とか無事走り終えたが…
 とりあえず、決勝に備えて隣のピットにいる人に窒素ボンベを借りてエアーを入れた。
 タイヤ圧は2.1kg。 知らない人なのに…どうも有り難うございました。

 ★予選結果

Aクラス Bクラス
順位 ドライバー タイム 順位 ドライバー タイム
田島 実
田島 実
出走台数 出走台数

 ★だめじゃない・・・
 北海道に来ても相変わらず勝てない田島である。
 まぁ、ツルツルタイヤで良くやったと言うべきか…
 決勝がどうなることか。といっても、決勝もタイム順だそうだ。

 ★Aクラス決勝
 Aクラス決勝は5番グリッドからのスタートである。
 シグナルが青に変わった瞬間、素晴らしい目の覚めるようなスタートダッシュを見せた。
 1台は抜いたものの、しかし、車が遅いのか…ストレートが延びない。
 結局そのまま4番手でゴール。
 いやぁ。あのスタートは素晴らしかった。
 スタートの上手さはチャンピオンレース仕込みか。
 4番手に甘んじたAクラス決勝。しかし、タイム順のため本当の順位は如何に。
 Bクラス決勝に期待が募る。

 ★Bクラス決勝

 Bクラス決勝は4番グリッドからのスタート。
 3番手が棄権したため前にいるのは2台のみ。
 と言ってもその2台は超チューニングカー。
 まずストレートであっという間に離されるだろう…
 シグナルが青に変わった。
 スタートはこれもドンぴしゃ。上手いじゃないか。
 なかなかいいスタートを切ったものの、2台目の
 ターボ車が裏では遅い…
 詰めても詰めても抜くに抜けない…
 ストレートに来れば離される。裏では詰まる…
 走行している間に後ろから来たカー35に抜かれ
 てしまう。と思ったら…
 次の周回にはストレートに姿を見せない!
 田島に何が起こったのか…


どしゃぶり&溝なしタイヤ

 ★やってしまったか・・・
 レースが終わってもいっこうに帰ってこない。
 どうしたのか。ピットの上から見渡してもマリナーブルーの車は見えない。
 コースをチェックする車も何もなかったように帰ってくる。
 コントロールタワーの人間は別に慌てている様子もない。
 怪我はしていないのか。救急車も出ていかない。大丈夫なのだろうか。
 では、何故戻ってこないのか。戻れないほど車は大破しているのか。
 不安に包まれたまま、ただ雨の中ひたすら待ち続けていた。
 何度も涙が出そうになってはこらえている自分がいた。

 ★想い出深い十勝凱旋
 約40分後、やっと田島が戻ってきた。
 涙があふれた。車もドライバーも無事だった。
 ぬかるみにはまって動けなかったらしい。コース上のチェック車は見逃していたらしい。
 田島が携帯を持っていたおかげで、ミーティングに来ていたRCOJの水落さんに連絡
 して助けに来てもらったそうだ。
 もし、怪我をしていたら死んでいたかも… そう思うと怖くなる…からやめる。
 田島はコントロールタワーに文句を言いに行っていた。(関係者の方、ごめんなさい)
 無事だったから良かったものの、何かあったら私も一緒に文句を言っていたかも。
 私も反省した。戻ってこないのを待っているだけでなく、コントロールタワーに行って
 事情を説明して探してもらえば良かったのだ。後で田島に怒られた。
 でも、通常コントロールタワーのチェック車が見逃すなんて事があるのか。
 そんなことはないと思っていた私が甘かったようだ。
 私もいい体験をしたようだ。
 それにしても人を心配させといて…
 ツルツルタイヤで無理するなとあれほど言っておいたのに。
 まぁ、レースになると燃える田島だから仕方ないのかも。

 ★十勝サーキット走行感想(田島)
 直角コーナーが多く、スピードが出せない。
 コースレイアウトを変えなくては…(偉そうにっ)
 もっと富士スピードウェイのように高速コーナーがあってもいいのではないか。
 十勝サーキットの関係者曰く、このサーキットはFIA公認にするためにいろいろな
 規定を忠実に守りすぎたためこうなったらしい。世界的にもこういうサーキットが
 増えてきており仕方のないことだそうだ。このレイアウトのおかげで高速で
 つっこむことがなく、事故も少ないとのことだった。
 なるほど。いろいろあるんだなぁと思ってしまった。

 ★決勝結果

Aクラス Bクラス
順位 ドライバー タイム 順位 ドライバー タイム
田島 実
出走台数 出走台数

 ★閉会式
 田島は助けられるまでずーっとぬかるみで待たされた。(約40分)
 3位までに入れなかったのに、このぬかるみ事件のおかげでシャンパンを1本
 もらえることになった。 ラッキーなのか何なのか。
 しっかり自分の実力で商品をゲットしてもらいたいものである。

1998.8.17  室蘭発 23:40フェリー

十勝から室蘭へ行く途中、寄り道をして
そばを打った。
そばって簡単。家でも作れそう・・・
早速今年の年越しそばは手打ちだ!

1998.8.18  大洗着 18:30
 この夏のメインイベントである十勝サーキット出没編が終わった。


TOPページへ
1998レース情報のページへ