2000年撮影分


8月5日 名古屋大学・東京大学 木曽観測所一般公開
名古屋大学の施設の写真はまだカメラの中らしく・・・


東京大学理学部 天文学教育研究センター 木曽観測所のシュミット望遠鏡ドームです。
夜はちょうどドームの影になっている広場で星空観望会の予定でした。北西側に少し木立があるほかは、見晴らしの良い場所です。もちろん、一番の障害物は間近のドームなんですが。
手前から右に伸びている道路は本館に続き、そこで行き止まりです。



本館です。研究・事務・宿泊などの施設があります。受け付け・展示コーナー・記念切手や天体写真の販売コーナーがありました。
左側の建物(駐車している車の後ろ)には、今までシュミット望遠鏡で撮影された乾板がつまっているラシイ。
空は一面雲が・・ まずいなぁ

ドームの2階に設置してあるシュミット望遠鏡。ガイドスコープや制御装置を収めたラックなどを背負っています。
望遠鏡の途中についている白い箱は写真乾板のマガジンをセットするエレベータです。ここから望遠鏡の中に乾板が送られセットされます。
白熱灯に照らされて独特の色で光ってますが、本体は薄緑色です。


制御観測室。正面の機械が望遠鏡をのコントロールするコンピュータ。三菱電機製。左のパソコンはインターネットにつながっていました。天気が思わしくなかったのでちょいと拝借、http://www.tenki.or.jp/で雲のようすを確認しましたが・・・。右側のコンピュータは撮影した天体画像の処理用。

三脚を立てて熱心に撮影をしている人がいました。
2本のレールが見えます。左奥から台車がレールの上を、ちょうど望遠鏡のオシリの真下に来るようになっていて、1.5mの反射鏡を定期的に清掃する時の取り外しのための設備です。
また、反射鏡の再メッキのときは工場へ運ばなければなりません。
中田先生が写真乾板のマガジンの説明をしています。わかりにくいですが黒い箱がマガジンです。
手前はCCDの冷却装置です。液体窒素を使います。
床の丸い部分は1階へ抜けるようになっています。先生の後ろがちょうど上の写真のレールの奥にあたりますが、そこに反射鏡を乗せる台車があるのがみえます。台車で運ばれてきた反射鏡をこの床の部分から下に降ろして外に持ち出すんです。

ドームを見学中に雨が、すごい土砂降りだった。さらに雷が鳴り、稲妻がすごかった。山の天気ってダイナミックだなぁ。
結局このまま晴れてくれないものだから、夕方からの観望会も中止。午後8時までねばってましたが、ついに雨が上がらず、もちろん星も見えず。




8月26日 有峰 折立キャンプ場付近での星空観望会
やきもきさせられた天気も、かんじんなときにすっきり晴れてくれて、ホント良かったっすねえ! ドクターの日頃の行いが良いからですねぇ。感謝感謝。


南の空です。空の低い位置に雲が写っています。雲なんか、全然見えなかったのに写真には写りました。ふふん、平野部じゃこうはいくまい。ちょっと雲があっても、地上の明かりでしっかり照らされて邪魔になるものです。やっぱり有峰は暗い。
キャノン15mmF2.8魚眼 00:47-00:52



西の空です。おっと、北西の方角に明るい雲が。富山平野中心部の方向ですなぁ。やっぱり平野は明るい。肉眼でもそれらしく見えてましたが、平野部の光に照らされた雲と空がここまで見えてまいす。山の中から見えるオレンジの光は折立トンネル内のナトリウム灯。
キャノン15mmF2.8魚眼 00:56-01:01



北の空です。右端、空に浮かぶアヤシイ光・・・ライトの光でーす。北極星を中心に左側の白鳥座、そして夏の大三角。
ところで、利賀村の空とどっちが暗い? うーん、有峰が暗そう。 利賀のページと比べてもよくわからないんですが、実はフィルムスキャナが違う。今回はコダックを使いました。色調の違いもそのためか? コダックを使ったのは、階調がニコンよりも良さそうだからです。ニコンは星の階調が飛んでしまっている。
キャノン15mmF2.8魚眼 01:03-01:08



東の空です。 ゆらめくライトの後ろにスバル・土星・木星。左に背後霊。 上空にライトの光によるレンズのハレーション。 ん、ドクターの車の中の明かり、常時点いていたの??
キャノン15mmF2.8魚眼 01:17-01:20 これは3分の露出



天頂、頭上の空です・・といっても、カメラを目いっぱい上に向けても真上にはならないので。カメラは地面にコロがしておけば良かった? 天の川に沿って上からペガサス・アンドロメダ・スバル・土星・木星。 うーーむ、開放での撮影は周辺減光が気になる・・・。
キャノン15mmF2.8魚眼 02:17-02:22



店開きのようすが見えまーす。ドクター2台目の自作天体双眼鏡、像の鮮明さがバツグン。 東の空が明るいのは?? 月の出02:11(ただし東京で)月の明かりなの??新月3日前の月(逆三日月だな)なのに。山の向こうには、月がもう昇っているんだろう。
キャノン15mmF2.8魚眼 撮影時間不明・・オリオン座が上ってくるところ・・ううーむ、02:35-02:40ごろ?? 5分露出



待ってましたオリオン座。でもかなり空が明るくなってきた。日の出は05:09とのこと。天文薄明はまだだけど、日の出前2時間を切ったらこうなんだね。それよか、、、もうすぐ月が山から顔を出すはず。月の明かりだね、これは。
キャノン15mmF2.8魚眼 03:12-03:17


さすがに800の感度のフィルムだと粒子の荒れが目立つ。といっても固定撮影はこれが限度。
すべて開放で撮影したけど、さすが周辺減光が気になる・・ 1段ぐらい絞れば良かった・・。

鮮明な天体見せられると写真撮りたい症候群が始まるんだよね。いかん性格だ。
あれだけ鮮明だと、気流の安定さが重要なのも理解できて、有峰行きは意義がありました。