恐い雷さん 2000.8.9

 一転にわかに掻き曇り・・・ 雷が鳴り出しました。次第に近くなり、これは用心しなくっちゃと思い、家の電気のメインブレーカを切り、電話回線のほうは黒電話に切り替えました。

 空模様を車庫の外壁によりかかって見ていたら、すごい光と大音響、車庫の外壁(トタン)に触っていた手のひらにビリリと電気を感じ、さらにビックリ。なんと隣りの家に落雷したんです。至近距離では金属物に電気を誘導するんですね。


小型ナイフスイッチを上側に倒し、黒電話にきりかえたところ(左)
スパークした部分の拡大(右)


壊れたモジュラージャック(左)  溶けた部分の拡大(右)

 雷が去って、いやー、、電気を切っておいて良かったなー、、なんて思いながらブレーカを入れ、電話回線のナイフスイッチを戻し、ためしにコードレスから電話をしようとしたら無音。FAXも無音。
 つないでいたのは黒電話、コードレスやFAXをこわすはずはないと、うろたえながらあちこち調べると、ナイフスイッチのネジとコードレス・FAX側回路の接触子にスパークした跡を見つけました。距離を測ると9mmありました。この程度はなんなく飛び越えてくるんですねぇ。
 スパークした部分の金属がえぐれていることから、かなりの電気が流れたんではないかと思われます。
 さらに、その先につながるモジュラージャックも壊れました。内部の接点羽根の根元でスパーク、焼けて溶けた部分が黒く飛び散っていました。
 かくも雷は、すさまじいエネルギーの持ち主です。

 これでは電話もFAXも、ひとたまりもないでしょう。とにかくモジュラーを交換し、電話コードも新しくしました。そうしたところ、コードレスもFAXも何の故障もなく働くことがわかりました。スイッチを切り替えておいたのが効いたのかなぁ。
 前回はFAXがものの見事に壊れたのに懲りて、ナイフスイッチを付けて切っておいたおかげで、今回は軽微ですみました。

 家中の電気製品を調べたところ、テレビが1台壊れてました。修理に出したところ、電源の故障ということでした。
ブレーカを切ってあったにもかかわらずです。おそらくブレーカの接点を飛び越えて雷が入ってきたんでしょう。あとはみんな無事でした。しかし、ブレーカが入っていたらどうなっていたことやら・・


ちなみに、落雷のあった隣家は電気製品が全滅でした。黒くこげたコンセントがあったそうです。火事にならなくて良かった。近所ではビデオや炊飯ジャーなどが壊れた家もあったようです。


 こういう状況なので、ISDNは恐くて入れられません。DSUやTAが壊れれば被害甚大、電話もできないし。家庭にも光ファイバーが入る時代に早くなってほしいなぁ。



家庭内であっても、配線やモジュラーの取り付けなどの工事には、資格が必要です。