しし座流星群(2001.11.19 富山県小矢部市杉谷内 小矢部市ホッケー場)


 前評判の高い、しし座流星群。18日午後からは雲が厚くなり、夕方から晴れるとの天気予報にも不信が募ります。半分あきらめかけた夕食後、空を見上げると雲の切れ間が見えます。 これはいけるかもとあわてて準備、カメラ・三脚・食料・防寒具などを整え、予定していた小矢部市ホッケー場に向かいました。10時半過ぎ、打ち合わせしていた仲間も到着し、 駐車場に‘店開き’を始めます。
 カメラの設置(Canon F-1 15mmF2.8魚眼)をしている時、「オォー」と言う仲間の声にまだ薄雲の残る空を見上げると、北の空から北西の方角へ 長い長い尾をひいていく流星が見えました。「こんなの初めてじゃー」「東の空から見えたぞ」などと歓喜の声があがりました。時計を見るとちょうど11時ごろでした。 これは期待できるぞと思った矢先、今度は南側頭上を時間にして数秒間、東から西へ流れました。まるで飛行機のように、最後は西にかかる雲にさえぎられて見えなくなりました。 12時を回り日付が19日に変わると、頭上に雲はほとんどなくなり、しし座流星群特有の明るい流星がポツポツと見え始めました。
 19日AM1:05から5分露光、CanonF-1、Canon15mm F2.8開放、フジカラーSuperG ACE800

 写真左上の黒い影は競技場の夜間照明灯です。下の木立は南の方角、写真上部は北極星まで写っています。流星は双子座から天頂付近のぎょしゃ座にかかるように流れました。

 19日AM1:38から5分露光、CanonF-1、Canon15mm F2.8開放、
フジカラーSuperG ACE800


 南西の方向にカメラを向けています。双子座からオリオン座の
腕のあたりに向かって流れました。
 地上近くの明るい空は、金沢を中心とした光が空に反射してい
るものです。
 しし座流星群の特徴として、緑の尾を引くことと、消える前に明
るくなることです。そしてなんと言っても明るく長く輝くことです

 19日AM1:50.30から1分20秒露光、CanonF-1、
Canon15mm F2.8開放、フジカラーSuperG ACE800


オリオン座を横切って流れました。


 19日AM1:55から5分露光、CanonF-1、Canon15mm F2.8開放、フジカラーSuperG ACE800

1コマに3つ写りました。写真左端をはみ出して流れました。薄明るい天の川にかすかに見え
ます。右端に明るく流れましたが、これも写真から外れてしまいました。

 19日AM2:23から1分30秒露光、CanonF-1、Canon15mm F2.8開放、
フジカラーSuperG ACE800


 南に向かって撮影しています。2時15分頃から雲がかかり始め、
撮影が難しくなってきました。それでも短時間に明るい流星が2つ
写りました。

 この後、雲が徐々に厚くなり、流星が雲を照らして流れるのが見えていましたが、3時過ぎにはすっかり雲ってしまいました。3時半に流星のピークがあったとのこと。このころには空全体がどんよりとした雲に隠されてまったく流星が見えず、渋々撤収を始めていました。
 ピークが見られなかったのは残念ですが、欲を言えばきりがありません。ここ3年間で労せず一番すばらしい流星が見られたのですから。
 結局18日午後11時ごろに見た、東から西へ天を横断するように流れた2つの流星が、一番大きなものでした。


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