入り口近くにある、電波観測所(緑の部分)の全体案内図。 青色の大きな丸は45m電波望遠鏡、小さな6個の丸は10m電波望遠鏡。この日は10m電波望遠鏡の位置が案内図とは違う配置でした。 V字の赤い線は10m電波望遠鏡が移動するための軌道で、斜めの線が南北レール、横の線が東西レールです。レールのそばにあるオレンジの部分は10m電波望遠鏡の固定台で、観測のテーマ(?)によってどの固定台に10m電波望遠鏡に設置するか選ばれます。 |
10m電波望遠鏡を南北方向に移動させる南北レール(左側の長いレール)。 上の案内図の斜めの線の左下端の位置から、45m電波望遠鏡に向かって撮影。 |
こちらは東西レール。 東西・南北レールからさらに固定台(ステーション)まで、短いレールが敷かれています。この上を1基40tぐらいある10m電波望遠鏡を乗せて移動する子台車があり、東西・南北レールを移動する台車がそれらをまるごと乗せて動くというシカケ。 東西レールと南北レールのつなぎ目には転車台(ターンテーブル)があって、そこで向きを変えて移動します。 |
太陽電波観測棟前広場で行われた電子工作コーナー。 太陽電波の検出器の製作です。回路はいわゆる倍電圧検波回路で、簡単ですが基板の一部加工と小さい部品のハンダ付けは結構大変。 出来あがったら実際に太陽電波を受信し、動作確認をしてもらいます。パラボラアンテナの受信した電波を検出器に通して電圧の変化に直し、それをパソコン処理・グラフ化します。 | |
太陽電波へリオグラフのアンテナ群。いつも太陽の方向を向くよう動いて受信しています。通称ヒマワリアンテナ(と言うかは定かではない)。 案内図では、東西レールが敷かれている横にのびた敷地とそこから上に突き出た細い敷地とに点々と描かれ、ちょうどT字を逆さにしたような配置になっています。直径80cmのアンテナは10m電波望遠鏡と比べてずいぶんと小型ですが、東西500m南北220mに合計84基並び、直径500mの電波望遠鏡と同じほどの解像度があるそうです。 上の写真は45m望遠鏡解説コーナー付近から、左は干渉計観測棟付近から撮影しました。 | |
ここは電波へリオグラフ観測棟(太陽電波観測棟)の中。ヒマワリアンテナ84台の信号をここで処理しています。左側にある(写真には写っていない)コンピュータで処理、画像化しています。 | |
直径10mの電波望遠鏡。ミリ波干渉計と呼ばれています。6基あって、配置により最大600mの電波望遠鏡に迫る解像度が出せるそうです。このとき、人間の視力に換算して60にもなるそうです。ちなみに、45m望遠鏡は人間の視力にすると4だそうです。 それぞれ受信した電気信号を、写真右側にある観測棟で処理します。 | |
ミリ波干渉計観測棟にある装置。望遠鏡の方向制御装置らしい。 45m望遠鏡と連携してさらに性能アップができるそうです。こんなふうに活用できるのも、電波望遠鏡ならではの特長です。 | |
これは電波望遠鏡から得られた膨大な量の信号を処理する心臓部。 説明を聞いてもやたら難しくて「???」 ・・処理、解析、そういうようなことする部分なんでしょう。装置の中にはこの基板が何枚も使われているそう。4〜5cm角ぐらいかな?放熱器付きの大きなLSIが印象的です。 | |
離れて見ても近づいて見ても、やっぱり45mは巨大なアンテナ。鏡張りにして太陽光湯沸し機にできないかとか、巨大雨量計になるんじゃないかとか、想像は尽きません。 望遠鏡付近は大勢の人でごった返していました。また、建物の中でも人でムンムン。係りの人も大変そうでした。小さい子供たちもたくさん来ていました。将来、科学者になる人たちがたくさん出てくれるといいな。 この望遠鏡は、海外の電波望遠鏡とも協力して観測することもできます。そうすることで、地球規模の巨大な電波望遠鏡の解像度が得られます。受信データは磁気テープに記録して、他の研究所などとデータ交換します。記録するデータが膨大なので、放送局用のデジタルVTRに収められます。これはたしか、D−1規格だと思いましたが。 | |
大人気の、45m望遠鏡に「おさわり」コーナー。表面の精度が0.08mmとかで、たたいたりかじったりしてはいけません。 近くで見るとたくさんの反射板を並べて作ってあり、その板と板との間は隙間を開けてありました。たぶん設計ミスで反射板を小さく作ったためでしょうが(それはウソです)、これでは雨水をためることはできません。 この板、厚さが10cmほどありますが、内部はハニカム構造で、軽くて丈夫な造りになっています。 | |
45m鏡の後部のようす。半円形のギアによって上下に向きを変えます。扇型の板がアンテナのバランスウェイト。水平方向は台ごと回転し、台には上の写真にあるような設備が収容されています。今日は1階部分が公開されています。 なお、クジに当たった人は係員に引率され、写真に見える階段を登り、さらに上のアンテナのそばまで行けました。私は残念!外れでした。 | |
強度・偏波計。電波ヘリオグラフ観測棟の東側にあり、太陽電波関連の観測をおこなっています。 | |