シモンズ
「ふり向かないで」 谷村新司作詞・作曲 葵まさひこ編曲

ベストヒット集/シモンズ BVCR-5009(CD)1990.10.21

 昭和46年(1971)、18歳のとき「恋人もいないのに」でデビュー、この「ふり向かないで」は第2弾? その後48年(1973)までの2年あまりで4枚のオリジナルLPと、ベスト盤のような再編されたLPが何枚か出ています。左がタエチャン(玉井妙子)、右がユミチャン(田中由美子)です。15歳のときからデュエット()を始め、二人とも作詞・作曲もする、当時のことばでいうとシンガーソングライターでした。「シモンズ」という名前は、アメリカの有名な男性デュオ「Simon & Garfunkel」から取ったそうで、ということは「サイモンズ」が本当なのかも?
 (
)シングル「恋人もいないのに」のプロフィールを参考。 しか〜し、4枚目のアルバム「散歩道」には、『 友達の家に遊びに行った! そこでTaeチャンと初めてしりあった. その頃からフォークソングに興味を持ちはじめた Yumi 17th 』 という直筆のメッセージがあります。これはどういうこっちゃ?

 「ふり向かないで」は
あの谷村新司さんが作ったんですねぇ。 1990年10月、一挙にオリジナル4枚とベスト1枚がCD化されました。そのベスト盤から使用しました。オリジナルアルバムにはちょっと違ったアレンジで収録されていて、スローペースで甘ったるい歌い方が個人的にはなじめない感じがあります。ベスト盤ではシングル盤として世に出たアレンジと同じものが収録されています。
 シモンズの歌には明るい感じのものが多いですね。「ふり向かないで」はどちらかというと暗いほうかもしれません。BGMとしてこの曲を選んだ理由は、好きだという以外ありませんが、比較的知られているだろうという意識も少し働いています。
 ベスト盤の「おくれて来た少女」にしてもよかったんですけど、こちらはBGMにするには曲のフレーズが長かった。




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「恋人もいないのに/シモンズ」 BVCR−5010
 タスキには、『「恋人もいないのに」でデビュー・ヒットを飛ばしたシモンズのファースト・アルバム。・・』とある。
 ライナーノーツの注釈に『この解説は昭和46年発売のオリジナルLPから転載したものです。』とある。

「若葉のころ/シモンズ」 BVCR−5011
 タスキに『「ひとつぶの涙」「若草の雨」などのヒット曲を収録したシモンズのセカンド・アルバム。・・』とある。

「風のことづて/シモンズ」 BVCR−5012
 タスキに『「恋は風船」「潮風にさそわれるままに」他大半をメンバー二人の作品によって完成されたサード・アルバム。・・』とある。
 このアルバムのユミチャンの直筆のエッセイには、
 覚えてる? タエちゃん!!
 18才の暑い暑い夏の日.京都の植物園でデビューのジャケ
ット写真とったね あの時 黄色いブーツにお揃いのコスチ
ューム着て.それがまた 長袖でミディだったね.二人で
 汗をかいてたら カメラの人達が扇子で一生懸命あおい
 でくれて・・・・・
とある。
 その『京都の植物園でデビューのジャケット写真・・』はファーストアルバムのジャケットとなり、デビューシングル(RJT−504・レコード)はまったく同じコスチュームだがスタジオ撮影だった。
 ちなみに「ふり向かないで」のシングルレコードはRJT−507、ナンバーがデビューシングルと近い。また、別テイクだがファーストアルバムに収録されている。


「散歩道/シモンズ」 BVCR−5013
 タスキに『オリジナル・ラスト・アルバム。最後のヒット曲となった「ふたりだけの結婚式」他過去の3枚に比べポップ色強いアルバム。・・』とある。たしかに、アルバム全体にわたり、かなり曲のイメージが変わってきている。
 変わっているのはそれだけでなく、彼女たちの作った曲が1つもないことで、これは今までのアルバムになかったことである。さらにイメチェンのためか、作詞作曲家の顔ぶれも一部新しくなっていた。この変わりようは、もしかしたら彼女たちの本意ではなかったのかもしれない。見当違いかもしれないが、最後のアルバムとなった原因がここにあるのではないかとも思える。「ふたりだけの結婚式」もシモンズファンには、シモンズの魅力を十分に表した曲ではなかったようだ。

 ライナーノートの注釈に『この解説は、昭和48年発売のオリジナルLPから転載したものです。』とある。




@「シモンズ・ゴールデン・ヒット・デラックス」 RJX−30
 4枚のオリジナルアルバムから満遍なく14曲を選曲している。完全なベスト盤といえる。ジャケット写真は3枚目と4枚目のアルバムに使われたものと同類のもの。
 レコードとジャケットに「’74 RCA RECORDS」の表示がある。

A「シモンズ・ビッグ・ヒット20 vol.1」 RJX−8007・8
 1枚目と2枚目のアルバムのそれぞれ12曲から、いいところを10曲ずつ選んだファースト・セカンドの合作盤。
 レコードとジャケットに「’75 RCA RECORDS」の表示がある。


B「シモンズ・ゴールデン・ヒット・デラックス16(第3集)」 RX−13
 3枚目のアルバムから7曲、4枚目からは9曲選んだ合作盤。
 レコードとジャケットに「’76 RCA RECORDS」の表示がある。

 1985年頃まで書いていた購入レコードのリストには発売欄に、@は ’74、 Aは ’75 9月、 Bは ’76 7月 と記入されている。自分のことながら購入日はなぜだか書いてない。
 シモンズ最後のアルバムから2年以上が過ぎても、こうやってベストまがいのLPが発売されていたのは、それだけ売れていたということなんだろうか。



 そういや「ふり向かないで」と同名でまったく違う歌がありました。シャンプーのCMソングで、男性コーラスグループが「ふりむかないで〜 ○○の人〜」(○○には地名が入る)って歌ってましたっけ。 いや、これも古い話しでした。

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