教習JOJOの奇妙な冒険
今日は技能の予約のキャンセル待ちをするために、早い目に教習所に行ったのである。何時頃行ったら教習所が開いてるか分からなかったので、早い目にいっとけみたいな感じで。
この調子で毎日毎日車に乗れば、あっという間に合格だ〜。名付けて、「上と下からの同時攻撃・必殺技!天地来蛇殺!!」ふはは、完璧なり。我が磁界の世界に死角はない。「It's
time for death end.」
早朝の街にはた迷惑な大声が木霊する。「コラ、非常識だぞ>ヲレ」何て言う意見は無駄無駄無駄無駄!!私こそ正義なのだよ。(歪んだ正義)
その時間、早朝の六時。しかし、教習所の門の所にはチェーンがかかっていたのである。まあ、今日は早く来すぎたなぁ。髭も伸びてきたし、これを乗り越えて建物の前まで行ったとしても、そこで待っている時に国家権力の手先に通報されそうやしなぁ。しゃあない、どっかで時間潰そか。明日はもう少しゆっくり来ようっと、等と考え、水曜日なので近くのファミマでサンデーとマガジンのチェック。ふははー。矢っ張りおもしろいなあ、からくりサーカスは。等と言った感じで一時間ほど時間を潰す。所謂一つの「Killing
Time.」っちゅうやつや。
そんなこんなで七時になったので、よしそろそろと思い、いざ教習所。チェーンもない。よっしゃー今日こそ乗るでー。いざ事務所へ。予約キャンセル待ちの順番を書く紙の前へ立つ。固まるワシ。
「なんでもう十人以上名前を書いとんじゃー!!!」
半泣きで名前を書く。明日こそは・・・明日のジョー
一人孤独に家路につく。ふっ、あまりにも無情なり。
で、キャンセル待ちの時間である三時になる前に、家を出るワシ。外は雨。と言うことは、チャンスではないか。雨ならばキャンセルも多くなるであろうよ。「嵐こそ好機」とは正にこの事よ。家を出る。外は小雨。しかし、家を出て数分後・・・
「何じゃ、こりゃぁぁぁぁぁ!!!」
いきなり、土砂降り。何でこうなるのさ。しかも、一般的に私のマウンテンバイクには泥除け不装備。だってさあ、アレって格好悪いやん。泥除けが無ければ、無論泥は全部私にかかる。背中は、びしゃびしゃ。前タイヤの弾いた泥が目に入る。おまけに横から激しく打ち付ける雨。顔以外ずぶぬれになる。・・・何でこんな目に・・・
教習所、着。さあ、乗るぞ!とばかりに鼻息も荒い。ふむふむ、後五六人か。勝利を確信したかの様にほくそ笑む私。
「貧弱貧弱貧弱ぅぅぅーっ!!!」
しかし、三時半頃、雨あがる。な、何だとぉぉぉぉ!!?
当然キャンセルの人数は減る。しかし、私は望みは捨てていないぞ!最後の時間まで待ち続けるよ。しかし、ふと気付けば随分寒い。何故だ?冷静に考えてみると、こんな濡れた服を着て、クーラーの風に当たっていたらそりゃあ寒いわ。寒い。いや、ネタや無くてホンマに寒い。ブルブル・・・「寒い寒いわ・・・見てよこの鳥肌。」とギボAIコの様に呟く。
最後のチャンス。後三人。微妙なラインだ。その時、キャンセル待ちの人を呼ぶ放送の音。「●○さん、××さん、配車係まで」えっ?ちょっと待って、二人で打ち止めって言うことは・・・
「どんな気分だ・・・?DIO。だが貴様にはこれっぽっちの哀れみも感じん!」
「ば、馬鹿なぁぁぁ!!!このDIO様が人間ごときにぃぃぃぃぃ!!!」
ズドバゴーーーン!!!
こうして私の最低最悪の一日は終わった。見上げれば終わりも見たことのない目眩を覚えるよな空が、そこにあった。私は今にも降ってきそうな空の下で呟くのであった。
「燃え尽きたよ、真っ白に・・・燃え尽きたぜ、おっさん・・・」