壮絶空前絶後・太秦冬の陣
〜あらすじ〜
私はその日、まったりとした夜を過ごしていた。そう、それは忘れもしない、十一月の末の或る微妙に冷える寒い夜のことであった。その時、私は自らの身に、恐るべき悪魔が忍び寄ってきている事に気が付いていなかった。
その日私は微妙に夜勤明けでへとへとであった。そんな私に、さる人物から連絡が入ったのである。
「飯を食いに行こうぜ」
これを聞くだけでは、何が凄いことなのか分からないと思う。しかし、私に告げられた、その「飯を食いに行く」全貌を説明すれば、その壮絶さがわかるのではないではないかと考え、その作戦内容を公開したい。
〜作戦内容〜
目的地は王将とする。
尚、今回の任務の最終目標は王将で飯を食うことではない。王将で今実地しているスタンプラリーに参加し、スタンプを集めることである。
つまり、王将でスタンプを集めるために、飯を喰らい、そうしてそのスタンプ台帳のコンプリートのみが作戦の目的であるのだ。
それを知ったのは、さる人物が乗る車の姿を借りた音速の戦闘機インテグラの中であった。
そうして、波瀾万丈の前半戦が終わる。しかし私は其れが前半戦だとは思っていなかった。まさか後半戦があろうとは・・・
その日も私はマッタリとして過ごしていた。しかし今日は違う。今日はインテ殿と小粋に飲みに行く日である。飲みに行く前にお食事@王将が予定されていることを除けば・・・
私はその日も愛車に飛び乗り、バビッと北野白梅町の王将に向かっていた。そう、前回の戦いで我々にその姿をなかなか見せず、挙げ句の果てに閉店していたあの王将である。今回はかなり早い目に来たから大丈夫であろう。予定通り店は開いていた。我々は店の二階に案内され、普通に飯を食おうとしていた。しかし、私の目にあるとんでも無いメニューが飛び込んできたのである。
「と、豆腐ラ−メン・・・?」
私の好奇心は、かなり其れに引きつけられた。豆腐ラーメン、其れには一体どんな技巧が施されているのであろう。
「これは一体何や、Y岡はん!!?」
と、何処かの禿坊主よろしく叫んでしまいそうになる、そんな凄いラーメンなのだろうか。麺が豆腐?いや、器が豆腐?それともそれとも・・・兎も角、何か独創性が凄いのだろう。そうだ、きっとそうに違いない。そうでない訳がない!!!
私は決意した、これを注文しようと。
「豆腐ラーメン一つ」
そうオーダーし、待つこと十分ほど・・・目の前に来たラーメンは・・・
「なんじゃこりゃあ!!?ラーメンに麻婆豆腐の豆腐だけ入れたみたいな感じなだけやないか!!!」
辛かった・・・そうして、無惨であった・・・
その後我々は、我が某マンションで飲酒運転(マリオカート@64)を楽しんだ。
運転はふらふらのがたがたであった。
そうしてそれから数日後、またもやインテ殿から飯を食いに行こうという誘いがあった。王将巡り第三章である。
今日は寺ノ内辺りを・・・と言う話であったが、インテ殿がぼそっと一言。
「やべぇ、ガソリンが・・・」
何故だ、何故なんだ。どうして王将に食べに行くという事でさえ、こうもトラブル続きなのだ?これが我々の持って生まれた宿命という奴なのだろうか・・・
そのご、インテ殿の「後1Km持つかなぁと」言う発言に震えながら、何とかガソリンスタンドへ。道のど真ん中で止まったら、マリオカートでは空に舞い上がるだけであるが、現実では命の危機である。
無事で良かった。
しかし、寺ノ内店は定休日であった。今回は予定を変えて、某T子道店へ。
どうしてここだけ伏せ字なのかって?それはクソ不味いからさ。店に入った時から、何かやな感じでしたし。しかし、まさかここまで非道いとは・・・
カニ玉と偽り、唯の野菜入り目玉焼きを食わしやがって!!!おまけにラーメンのスープ、カニ玉の奴を数倍に薄めたみたいな味やんか!!!
おまけに店主は、メニューを大声で叫び、バイトに作らせた挙げ句に、自分はレンゲをラーメンに付けただけ・・・厨房で煙草は吸うし、最悪だ〜!!!
貴様は客商売をなめているのか?別にお客様は神様です等とは言うつもりは毛頭無いが、それにしても最低限の礼儀という物があるであろう?あの店に貴様は必要あるまい。バイト君と食券販売機があれば全て事足りる。
ひたすら常連と競輪の話しばっかりしているんじゃない!!!
店を出てから、顔を見合わせ、やっぱ不味かったよなと確認。最悪だ。こんな料理で金を取るなよ・・・腹がたつを通り越して情けなくなってきた・・・
最後に一言。
みんなもO将T子道店には行かないように。
その後我々は西院店へ。
四条通で命を失いかけつつも、何とか到着。
料理はここは可もなく不可もなく。全体的に見たら良いんじゃあないでしょうか。しかしこの店は、某T子道店の後と言う事もあり、かなりイイカンジに見えたのでした。接客とか、特に。
その後、太秦店に行こうと思ったが、ここはとてもじゃないけど駐車不可なので今晩は断念。小粋に嵐山近辺をドライブして帰る。
で、最後の一個を埋めるために寺ノ内店へ。
ここが最高の王将に決定。ご飯大盛りがお値段変わらず注文できるのが良い。普通に飯が美味しいも、最高。兎も角、最高。最高。
個人的には、ここは三ツ星だッて感じでした。
と、言うわけで、みんな王将に行くときは、是非寺ノ内店へ。
兎も角、インテ殿のスタンプが無事貯まり、我々の長期に渡る戦いの日々は無事終わりを迎えたのであった。
めでたし、めでたし・・・?