夢の話〜其の壱〜
夢を見ました。
かなり壊れた精神世界の現れだと思うので、一人胸の内に潜めておくのは勿体ないと思い、朧気な記憶を頼りにこの文を書いています。
今となっては起きて直ぐに何かに書き留めておけば良かったと、少し後悔しています。
残念。
僕は結構夢を覚えている方です。夢で吃驚して飛び起きることもあります。その後場合によっては情緒不安定になります。
涙もろくなったり、怒りやすくなったり、色々です。
今日なんて、今日は五時頃からお昼寝をしていて夢を見たのですが、その後起きて、サザエさんを見て、思わずほろりと来てしまった程です。
今となっては何故ほろりと来たのか判りません。寧ろ突っ込み所が満載だったと思います。いえ、痛感しています。
まあ、精神が不安定になっているのでしょう、多分。
ちなみに今日見た夢は・・・
[夢の話]
僕は何故か韓国に来ていた。何故だろう、そんなことはどうでも良い。其れくらい突拍子もなく韓国に来ていた。
確か飛行機で来たはずである。飛行機に乗った覚えがある。
普通の部屋の中を通って、ドアを開けて、飛行機に乗り込んだ。
何故韓国と判ったのか、其れが不思議な所である。しかし、道行く人に尋ねたら、まるでドラ●エのように、
「此処は韓国の村だ。」
とやけに自信満々話していたから、間違いはないのだろう。
ちなみに私は韓国語が話せない。なのに道行く人と意志疎通が出来たと言う事は、夢の世界独特の細部の設定無視と言う観念からなのだろう。
韓国には何故か実家がある事になっていた。其れもマンションである。
前の実家は、現実世界の実家と同じで、何故こんな所に引っ越していたのだろうか判らなかったし、その訳は判明しなかった。
母に案内されて、其のマンションに向かった。どうやって向かったのかははっきりしない。
マンションの入り口に付いた所と、部屋の中に入った所は瞬時に切り替わった。外観は見ていない。しかし振り返ると、其処には長く薄暗い廊下が続いていた。
其処に玄関は無かった。
障子で仕切られた部屋と、客用の二畳ばかりで布団が積まれた客間があって、其の仕切られた部屋は違う家族の住む部屋であった。
構成は、部屋が四個に客間が一つと言った感じであった。玄関を開けた覚えはなかった。
奥には襖があり、其の奥にもう一部屋あった。
一つ目の部屋は、室内は散乱し、汚れていた。其処にはまるでベビーベッドみたいな物があった。
流しがあって、其処にはまだ洗っていない物は大量に溜まっていた。
次の部屋に私は入った。其処には歪んだ顔をした油絵の様な、良く美術の教科書に載っている様な色彩をした、大きさは百二十糎四方の絵が置いてあり、其の上に弟が何かを乗せていた。其れはちょうどチェスの歩兵の様な大きさであり、色は赤色と青色と黄色があった。
其れは大量であった。ぶつぶつが、沢山あった。
其処にもベビーベッドがあった。そして、其の部屋も散乱していた。玩具が沢山散らばっていて、その中には随分昔の物もあった。
窓が有った様な、無かった様な、はっきりしない。判っている事は部屋の中の色彩は、橙色の照明が当たった様に、全てが橙色の色を含んでいた。
部屋の中で私は一言も話さなかった。皆が無表情であった。
私は何か用事を済ませたような気がするし、何もしないで、唯彷徨いていた様な気がしたのである。
その後、母が働いている職場に行った。其処は飲食店で、二階で私はご飯を食っていたような気がする。
其の時私はふと、今日はそう言えばサークルの総会があったと思い出した。二時間くらいで帰れると私は思った。
私は帰らなければと思い、母に帰り方を聞いた。
母は辺りを気にしながら、私にメモを渡した。其のメモには何か書いてあり、母は、
「一番左端の文字を縦から読む」と言った。
同時に、
「●●さんに見つかっては駄目」とも言われた
僕は何故か一番右の文字を読んで、「AC1」と言う単語を得た。
其の後私は空港に向け歩き出して、一本の道を歩いていった。
車の交通は激しく、止め処なく車が流れていった。店は余り見あたらなくて、広々と田圃が広がっていた。
途中、辺りに何故か植物が茂った所があった。其処ではおじさんが一人何故か植物の手入れをしていた。
其処では何故か私は、京都で愛車にしているアプリオ君に跨っていた。何時の間にと思うのであるが、それは判らない位自然に乗っていたのである。
其処を抜け、暫く行くと、堀の様な感じで、水が溜まっている所があって、其処から水が溢れていた。路を水が覆い隠していた。
私は何故か急激に怖くなって、がたがた震えだした。
遠くに丸い形をした、ガスコンビナートみたいな物がぽつんと立っていた。水色をしていた。
私は中央分離帯で遮られた反対車線に移り、元来た道を引き返した。其処では亦おじさんが居て、植物が邪魔して帰り道を通れない私をせせら笑った。
植物と接触することが、異常なまでに恐怖であった。怖くて、怖くて、どうしようもなかった。
その後、路を引き返して、確か全く同じ様に引き返したのに、全然違う所に出た。
其処は上り路で、路の脇には粗末な建物があって、其処には何故か日本語で、某カレーチェーン店が閉店したことが書かれていた。
道が聞けないと思った。亦真っ直ぐ進んでいった。
そうしたらバス停が見えて、其のバス停の傍に売店があった。其処では客も居ないのに、店主がチューリップハットみたいな形をした皿にカレーを山盛りにしていた。
其のバス停を見たら、其処には停車駅が書かれていた。
何故か、J●Lのサイパン線専用の空港であった。
そのまま真っ直ぐ進んでいくと、屋根は三角で、其の下には長方形があって、其の真ん中には、黄色で、丸に十字の窓が開いていて、下に細長い長方形があって、左右に其れははみ出していて、色が茶色の建物が建っていた。
何故か私は其処が自分の実家だと思った。
不思議な確信があった。
その刹那私はこれが夢だと思った。何故か確信して、
「これは夢だ、これは夢なんだ。覚醒しなければ」と思った。
そうしたら、ふわっと浮かび上がるような、水中から上りあがるような、そんな感覚があって、目が開いた。周りの風景は最初ぼやけていた。
何故これが夢だと確信したのだろうか、それは分からないが、現実では有り得ない物を見たのかも知れない。
以上で夢の話は終わりである。不思議な夢であった。死んだ祖父も出てきたような気がする。意識が覚める瞬間を経験できたのであろうか。
残念なことに、夢はもう少し長かったような気がするが、忘れてしまった。その内思い出したら、何か書き加えるかも知れないが、夢の性質上其れは有り得ないであろう。
時間にして小一時間ほどであった。しかし私には、もう数時間寝た程の感覚があった。これは今年一番の夢大賞クラスの、強烈なインパクトであった。
皆さんも面白い夢を見た後、其れを何かに書き留めてみてはどうであろうか。下手な小説より遙かに面白い、そんな物語集が出来るのでは無いであろうかと思うのである。
一部支離滅裂な所があるかも知れないが、其れは夢の話という、本来支離滅裂な物に関する話なので、勘弁願いたいと思う。
しかし本当に不思議な夢であった。今日の夢の話はこれにて終わりである。