走行距離の問題              

                                                                          ラストサポート   Λochi

走行距離の問題点をとり上げます。
普通にメンテナンスされていたら走行50,000km位ならエンジン及びその周辺機器の消耗も問題なかろうと考えられるでしょう。しかし大変重要なことがあります。車種によっては同じ50,000kmでも走行距離が違います。
えっ! 同じ到着距離なのに走行距離が違うなんて?。
所要時間が同一で距離50,000km到着するのにどれだけの出力が必要だったか、また消耗具合は何%まで達したか、によって違ってきます。50,000km走行するのにエンジンのまわった回数は何回転して到着したか考えて下さい。
普通乗用車2000ccと軽自動車660ccではエンジン総回転数が異なる訳です。
この総回転数の差は大変大きな要素です。即ち軽自動車の50,000kmは普通車の走行kmと同じではないのであります。倍数で計算していませんが、1テン何倍かにあたるかとおもいます。それだけ各機器の消耗もありうる計算になります。                                                        
中型二輪車お乗りでしたら速度60kmではエンジン回転数が何回転で60km維持しているか、見ていただけばわかり易いと思います。もう原付バイク50,000km走れば老いボレたもの。そこから乗り続けると消耗部品はお金だけ?。        走行距離は車種によって異なるということお忘れなく。

メーターまき戻し(メーターダウン)
この見分け方は中古車の相当な実務経験が必要とされます。資料がなければ確定することは困難です。最近は全国中販連オークション会場では出品車の走行kmが車台番号ごとにインプットされていて、落札者が別の会場でも再出品しても判明いたすようになりました。
中販連などの取組みのお陰で最近は大変少なくなりましたが、撲滅まではいっておりません。後はお客様の判断だけでございます。「選び方のポイント」の「前の使用者」項目にて説明しました通り、今回も取扱い説明書、整備手帳(新車からの保証書)と整備記録簿が非常に重要になってきます。
ダッシュボード開けて中に記録簿等ある中古車を探して下さい。走行65.000kmの中古車があるとして年度からみて少し多走行kmで価額も手頃であり実走行kmだと思った車が走行100,000kmk超えが65,000kmにメーターダウンしてある場合だってありうる訳です。
だから整備手帳・整備記録簿がいかに重要かもう一度認識して頂きたい。

付け加えておきたいことがあります。雑誌などの選び方の場合、「価額も考慮されるなら新車ディラー系にてのお買い求めが少し高いが安心です」と、書いてあるが間違いです。
一部の最大手デイラーの中古車にて社員がメーターダウンを行った(中古車部の指示でも社員単独にしてしまう?)事実が発覚したこともあり、とんでもないことです。
中古車業界にて色々な流通過程(買取り・下取り・オークション)があるかぎり販売店によってメーターの安心度は決められません。その商品の仕入れ担当者の資質と技量といっても過言ではありません。