お気入りの本

藤本ひとみさんの作品

聖戦ヴァンデ
フランス革命初日、バスティーユ陥落に狂喜するパリの街頭で貴族出身の国王騎兵隊士官アンリ、その副官で親友の伍長 ニコラ、そして革命を信奉する寄宿学生ジュリアンの三人の青年が出会った。
激動の時代を生きた彼らの友情と憎悪、別れと再会の長編ドラマ。
激変する政情は、信頼で結ばれているアンリとニコラを対立させ、ロベスピエールに認められたいと願うジュリアンの情熱は、革命史上最大の大量虐殺へと導いていく。
<感想>
自分の領地の民を見捨てる事が出来なかったアンリには古き良き時代の本当の貴族の姿が見え、時代が違っていたならと思わずにはいられない作品でした。



 

ウィーンの密使
青年士官ルーカスは、オーストリア皇帝の密命を受け、 フランス王妃マリー・アントワネットの元に向かう。アントワネットを説得し、 各派の政治家たちを利用して、 革命阻止をはかるルーカス。激動のニ都に展開する大河ロマン。
<感想>
このルーカスは『聖戦ヴァンデ』の主人公アンリの異母兄弟で、ハンサムで頭がよくてちょっと皮肉屋で…と、とにかくかっこいい♪ 女好きだったのが運のつきね。
王妃の為に働いてるというのに考えの浅い王妃にはまったくわかって無いどころか足を引っ張る引っ張る。「このばか女!」と怒りがムクムクでしたわ。



 

ブルボンの封印
「鉄仮面伝説」をもとに、宿命の恋を描く歴史大河ロマン!
ルイ13世の謎の遺言を実行すべく道を急ぐ貴族の馬車が、捨て子(肩に不思議な百合紋を持つマリエール)を運ぶ男を、はねとばした。捨て子は、高貴な生まれながらやはり親を知らぬ少年(ジェームズ)の手に委ねられることになった。マリエールは、彼を初恋の人として慕うようになる。恋と陰謀が渦巻く17世紀半ばのフランスを舞台に、運命に果敢に立ち向かう若き男女の姿を描いた作品。
<感想>
鉄仮面には色々な説があって面白い。小説家によって人物が違っていたりシチュエーションが違っていたり。
思いもかけないエピソードは読み応えたっぷりだし、大どんでん返しのラストには笑ってしまいました。ちょっと気の毒だった人もいたけど…。



 

ハプスブルグの宝剣
18世紀前半、ユダヤという閉鎖された社会にいる、主人公・エリヤーフー・ロートシルト。自分のユダヤ性を捨てたいと願い、ある事件をきっかけに改宗しエドゥアルトとして新しく歩き始める。
主君フランツ(マリー・アントワネットの父)との友情やハプスブルク家マリア・テレジアとの確執など彼の波瀾に満ちた生涯のドラマ。
<感想>
ロートシルトというとなじみがないけれど、ロスチャイルドと読めばすごく有名な名前だなァ。と最初に思ったのですね。関係あるのかな?
この作品の中でのユダヤに対する日常生活の全てにおける差別のものすごさ…。20世紀にもドイツのナチによる虐殺があったけれど、それとはまた違うどうしょうもなさが伝わってきて読んでいて苦しくなってくる場面も…。
妻マリア・テレジアのあまりの仕打ちに、フランツが「一緒にトスカーナへ行こう」と言う場面には泣けます。



  




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