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不定期ゲーム批評
第4回「仮面ライダー倶楽部」
みなさん。こんにちわ。4回目の不定期ゲーム批評です。ついに私の得意分野となるファミコンゲームのゲームリビューです。ファミコンのゲームって当時だいたい5,6千円しました。はっきりいって、現在の携帯に搭載されているゲームよりしょぼいものがです。それでも当時は一生懸命そういうのを小遣いためて買ったものです。そんななかで優秀な作品は数あれど失敗も多かった。今回はそんなゲームを紹介します。ただし、ダメげーを紹介する気は毛頭ありません。このゲームは世間体で言われるいわゆるばかげーというジャンルに属すると私は認識しています。それでは説明に入りましょう。
また、月2本くらいはレクチャーする予定ですが、多くなる月もあるし、更新が遅れる場合もありますのでそこらへんはご容赦ください。
1、ばかげ−せんか?
今回は仮面ライダー倶楽部を紹介します。このゲームは1988年に某有名玩具メーカーのバ○ダイが発売した仮面ライダーを主人公にしたゲームです。どうもおもちゃメーカーというのは今考えると(いや、昔からなのだが)子供だましのような手法が多いように思えます。元々おもちゃは子供だましだ...といわれれば無理はないんですけどね。さて、キャラゲーにくそゲーが多いという法則が成り立つかどうかは別としてこれはいわゆる紛れもないばかげ−なのです。
2、SDブーム
当時SDといわれるものが流行っていました。SDとはスーパーデフォルメの略で、今ではもう普通になってしまった二頭身のキャラクターのこと。ことの起こりはガンダムをSD化したところ思いのほかかわいかったという理由からゴム消し人形として爆発的にヒットし、アニメ、ゲーム化もされその外形は現在のGジェネレーションなどのゲームに残っているのでみなsなnも周知のことと思います。よくよく考えると当時のゲームキャラはドットで描かれ、みんな2頭身で、ガンダムなどのリアルロボットもこの方が都合がよかったのだと言う気がします。なお、ガンダムのSDは、当HPのアライグマやたぬきに似ているような気がしないだろうか?今一度じっくり見てもらいたい。
さて、SDガンダムは売れに売れました。しかし、アニメ化されたSDガンダムはどんなストーリーなのだろうか?間違ってもあの精神描写まで等身大のガンダムのストーリーをアライグマみたいなSDガンダムが演じれるはずがない。さらに、ロボットではなくアムロなどのパイロットまでSD化されていて、SDガンダムとSDアムロをどう扱うのか迷うところでもある。
そこで、○ンダイが取った手法は...、ギャグアンド不条理である。
実際なんでわざわざSD化されたキャラクターのアニメーションをやらねばならぬのかは全く謎だがとにかくそういう路線で製作されていった。アムロとガンダムがメンチを切って争う姿はある意味シュールでもある。かなり、マニアなビデオレンタルショップに行くと今でもSDガンダムのビデオがあるから、興味があったら見て欲しい。
そしてこれらは、ウルトラマンや仮面ライダーなどのヒーロー特撮ものにも影響を与えていったのだ。
3、そんな中で発売されたのがこのSD仮面ライダー倶楽部である。キャラクターは全てデフォルメ化されている。いったいどんなゲームなのだろう。とりあえず、カートリッジを入れ、電源をつけてみる。
水色の空に茶色のブロックでできた地面。突然ドカーンという大爆発とともに仮面ライダー1号2号V3が画面後方からバイクで飛び出してくる。空中で静止し、画面の前のプレイヤーにその愛らしい雄姿を見せているかと思えば、爆発が大きくなってV3が爆風に巻き込まれ涙を出して痛がり、バイクも若干斜めに傾いてしまっている。
「...」
とてもあの渋い仮面ライダーとは思えない。
これでいいのだろうか?と思うのはまだ早い。
スタートボタンを押すと、ライダーセレクトがあり、はじめの1号2号V3の中から選べる。ライダーの特徴は1号は早く、2号は力が強く、V3はその両者の特徴を持っている。原作のとおりだ。ステージは3人のライダーでそれぞれ違って、ショッカーマウンテン、アイランド、タウンなどがある。ステージはスーパーマリオなどでおなじみの横スクロールアクションで、ジャンプして下ボタンを押しながらBボタンを押すと下パンチで敵をつぶすことが可能だ。えっ!?なんで下パンチなのと思うかもしれないが、かっこいいからいいのだ。ちなみにこれ以外の直接攻撃方法は初期の段階ではない。敵をつぶそうとしても下パンチしないと逆にダメージを受ける。さすが、仮面ライダーかっこいい殺し方でないと、許せないらしい。
しかし、心配しなくていい。このゲームは意外と敵が少ないのだ。これは実はあとあと問題になるんだけどとりあえずよしとしよう。
4、のりおです。
このゲームは敵を下パンチでつぶすアクション部分が重要な要素ではない。実はRPGみたいに戦闘シーンが存在する。弱い敵(戦闘員)は下パンチでつぶせるが、ちょっと強い敵は戦闘シーンに突入する。説明書を読むと、画面の両脇には壁があってライダーと敵はお互いの壁を背にして中央に走り出す。そしておしくらまんじゅうをして相手を相手の壁にたたきつけたほうが勝ちである。ライダーが技を使わないで、かわいい戦闘員と押し合う姿は当時流行っていたノリタケの学園コントを思わせるシュールさだ。この戦闘、はっきり言って、かなりしぶい。1号は速いので、かなり中央よりも敵側まで走りこんでいけるのだが、力がないため相当ボタンを連打して相手を押さないと倒すのは難しい。ちなみにライダーは技ポイントみたいなものを持っていて、ライダーチョップやキックを放てる。ただし、1,2回技を使うとあっという間に使えなくなるので注意が必要だ。基本的な使い時は、いわゆる怪人と戦ったとき。これ以外では技ポイントを消費してしまうので極力自力で勝てるよう考えよう。
5、戦え!!愛と平和とお金のために!!
これは決して以前紹介した「正義の味方」のキャッチフレーズではありません。このゲームの場合、この3番目のお金が非常に大事なのだ。まず、ステージをクリアするためには1ステージで2万円、2ステージで3万円と増えていく。しかし、そのままのライダーだけではそのうちこころもとなくなってくるので、他にもライダーの援助がほしいところだ。このゲーム、実はXライダー、アマゾンライダー、ストロンガーが出てくる。どうやって仲間につけるのか 悩んだが答えはすぐに出た。ステージ中、必ずショップが存在するのだが、その中には商品が売っていて、ドリンクのような普通のアイテムから、爆弾やナイフなどライダーとは思えぬほどの卑怯なアイテムも置いてある。そんななかでひときわ輝くのは、主人公のライダーとおなじようなSD化された別のライダーが売っていることである。しかも信じられない金額でストロンガーに至っては6万円もする。主人公は一生懸命お金を集めなければ始まらないのがこのゲームだ。なんといっても、ステージクリアとパワーアップの2つに金がかかるのだから、謎解きもクソもなくとにかく金集めが重要なのだ。
6、アクションと音楽
このゲームの音楽はライダーとは思えぬほのぼのミュージックだ。ぶちのめせ!!たたきつぶせ!!の信じられんほどのバイオレンスな歌詞をふんだんに含む仮面ライダーとは思えない。まあ、それはそれでいいのだが、アクションと連携してやたらと頭に残る音楽がある。それは、ライダーが添乗に頭をぶつけ頭がつぶれているシーンの音楽だ。快調に金集めをしている中、天井に頭をぶつけて頭が膨らむ。このとき頭があきらかに1ブロック分より大きくなるため、へっこみに頭をぶつけてしまうと頭が膨らみ2度と再開できなくなる。これほどはらの立つことはない。
7、わらってごまかせ!!
まだ、このゲームのへんな個所はたくさんあって、それはたとえばV3のラスボスである地獄大使や、その返信した姿であるイカデビルなどが1面から平気ででてくるのだ。これはいたい。1面でもかなり頻度で出てくる場所があり、そこに何度も挑戦し、こちらは何も持ってないのにきたないナイフを投げてくる戦闘員をやっつけ、なんとか地獄大使をやっつけたわけだが、そのときの報酬いくらだったと思います?なんと100円。ばかにしてんのかこら!!ちなみに一ステージをクリアするのに必要なお金は2万円です。さきほどちらっといったが、敵がとにかく出てこない。そのため、ステージを端からはしまで歩き回り画面を切り替えなんども敵を出現させては1円、10円の微々たる金を拾い集めながら、ときおり現れる1万円札を手にする。まさに金の亡者!!天井に頭をぶつけ!!まんじゅう顔になり、敵をシタパンチで殺しそこなえば目に涙を浮かべる金の亡者「仮面ライダー」はもはや哀れみすら感じてくる。そんななかようやく手にした仲間はなんとショップの自販機から10万円で転がり出てきた・・・
8、まとめ
今思うと誰のために作られたゲームなのかよくわからんが、少なくともばかげーのテイストだけはかんじとっていただけたと思う。つい最近、この作品をプレイしてみたが、自分自身はかなり大人になったと自負していたが、このゲームをやたときまだまだ子供だなぁとおもってしまった。もしこれからこのゲームをやる人は、ドラえもんがのび太をみるような暖かい目で見守りながらやってほしい。そしてぜひ全クリしたら教えてください。
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