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平成１３年プロジェクトマネージャ問題分析
問１ ＳＲＡＭとＤＲＡＭの比較で適切なのは？
正解ウ
ＤＲＡＭの方がビット当たりの面積が小さくできるので、高集積化に適して
いる。
ア は高速アクセス−ＮＧ
イ は複雑な内部構造−ＮＧ
エ はリフレッシュ要が−ＮＧ
問２ ページフォルトによる命令実行の後れを１命令当たり０．４マイクロ
秒以下にする為のページフォルトの発生率は？
主記憶へのアクセス：1命令当たり平均２回
ページフォルト発生時：１回当たり４０ミリ秒のオーバーヘッド
正解ア
４０ ＊ ２ ＊ １０００ ＊ Ｘ ＝ ０．４
Ｘ＝５＊１０＊＊（−６）
問３ バッファ領域の管理方式（固定長方式、可変長方式）の比較で
適切なのは？
正解エ
固定長方式は可変長方式よりもエリアの獲得と返却の速度は速いが、
エリア内の無駄が多い。
ア 速度が速いがＮＧ
イ 無駄が多いがＮＧ
ウ 無駄が少ないがＮＧ
問４ ２相コミットプロトコルの適正な記述は？
正解イ
指揮者に障害が発生するポイントによっては、その回復処理を終わら
ない限り、参加者全員がコミットもロールバックも行えない事態が起こる。
ア コミット処理が進められるがＮＧ
ウ 指揮者の数が２となり得るがＮＧ
エ コミットする事ができるがＮＧ
問５
Ｍ／Ｍ／１モデルのオンラインシステムの１ＴＲ当たりの平均処理
待ち時間は？
１時間当たり５０００件、１件当たりの平均処理時間０．３秒
正解ウ
平均到着数：λ＝５０００／３６００＝１．３８９
平均サービス数：μ＝１／０．３＝３．３３３
λ／μ＝（５０００／３６００）／（１／０．３）＝０．４１６６
平均待ち時間＝（１／μ）（（λ／μ）／（１−（λ／μ））
＝（１／３．３３３）（０．４１７／１−０．４１７）
＝０．２１５
問６ キャパシティ管理におけるシステム向上策は？
正解ア
ＣＰＵクロック周波数を二倍にしても、ジョブのスループットは必ずしも
二倍にならないので、周辺機器などと合せてシステムを増強する。
イ 仮想記憶システムの補助記憶装置の容量拡大−ＮＧ
ウ 待ち行列モデルのグラフの山の部分の分析結果の反映−ＮＧ
エ トランザクション処理の平均応答時間を考慮−ＮＧ
問７ 信頼度を求める問題東京−札幌間が０．９以上にしたい時のＸは？
東京−０．９−仙台−０．７−札幌
｜ ｜
＋−−−迂回回線（ Ｘ ）−−＋
正解エ ０．７３
０．９＊０．７＝０．６３
１−０．６３＝０．３７
１−０．３７＊（１−Ｘ）＝０．９
Ｘ＝０．７２９
問８ フェールセーフとは？
正解ア
システムが誤動作をした時でも、常に安全側にシステムを制御する。
イ フェールソフトの説明−NG
ウ 信頼性に大きく影響するコンポーネントを備える−ＮＧ
エ 不特定多数の人の操作でも誤動作しない設計−ＮＧ
問９ ＡＤＳＬとは？
正解ア
既存の電話回線を利用して、上り下りの速度が異なる高速データ伝
送を行う
事ができる。
イ 無線方式−ＮＧ
ウ ＣＡＴＶ回線を使用−ＮＧ
エ 光ファイバーケーブルを使用−ＮＧ
問１０ パソコン（ＰＨＳ内蔵）を社外から社内ネットワークへ接続時の
装置は？
正解ウ ＰＩＡＦＳに対応したＴＡ
ア １０ＢＡＳＥ−Ｔに対応したハブ−ＮＧ
イ １０ＢＡＳＥ−Ｔに対応したルータ−ＮＧ
エ ＰＩＡＦＳに対応したモデム−ＮＧ
問１１ ＶＰＮの説明で適切なのは？
正解 エ
トンネリング手法や暗号化などのセキュリティ技術を利用して、インター
ネットを仮想的な専用ネットワークとして利用する方式である。
ア 専用線−ＮＧ
イ 電気通信事業者の機器を占有−ＮＧ
ウ 電気通信事業者の設備内に機器を持ち込み−ＮＧ
問１２ ソフトウェアのリポジトリの説明で適切なのは？
正解 ウ
ソフトウェアの開発及び保守におけるさまざまな情報を一元的に管理
するためのデータベースの事である。
問１３ Ｊａｖａの特徴で適切なのは？
正解 ア
Ｊａｖａコンパイラがソースコードをバイトコードに変換し、Ｊａｖａ仮想マシン
がバイトコードを実行する。
イ ブラウザが必要−ＮＧ
ウ 再コンパイルが必要−ＮＧ
エ ブラウザが動いているマシン以外−ＮＧ
問１４ プログラミング規約違反を検出するツールは？
正解 ア コードオーディタ
イ スナップショット−ＮＧ
ウ トレーサ−ＮＧ
エ リンカ−ＮＧ
問１５ ビューの利点は？
正解 エ
複数のテーブルの結合、計算、特定の行や列の選定など、複雑な検索
やビューに定義する事によって、プログラミングの負荷を軽減できる。
ア 効率よく結果の更新ができる−ＮＧ
イ 実表のアクセス許可−ＮＧ
ウ 保守の負荷を軽減−ＮＧ
問１６ ウオータフォールモデルの開発ドキュメントで適切なのは？
正解 イ
結合テスト計画書を、プログラムの設計フェーズで作成する。
ア 外部設計レビュー報告書を、内部設計の最初で作成−ＮＧ
ウ システム化計画書及び要求仕様書を、外部設計時に作成−ＮＧ
エ 単体テスト要項書をコーディングと同時に作成−ＮＧ
問１７ ＤＦＤで用いられる図形要素の列記で正しい物は？
正解 ウ
源泉と吸収、データストア、プロセス
誤り：関連、実体、属性、データフロー
問１８ リアルタイム構造化分析技法の記述で適切なのは？
正解 エ
変換図を用いて、制御とタイミングを表現する。
誤り：ＤＦＤ、Ｅ−Ｒ図、オブジェクト図を用いる。
問１９ オブジェクト指向において属性とメソッドを一つにまとめ
た構造にする概念は？
正解 イ カプセル化
誤り：インスタンス、クラス化、メッセージ
問２０ データ中心アプローチの記述で適切なものは？
正解 イ 正規化されたデータを基に、そのデータの生成や消滅など
の処理をカプセル化する。
ア 要求分析と要求定義の過程だけを対象−ＮＧ
ウ データの整合性維持が困難−ＮＧ
エ 追加、削除、更新などのカプセル化−ＮＧ
問２１ デマルコの構造化技法、プロジェクトのライフサイクルを表現
せよ。
正解 エ
物理的要求、構造化仕様書、構造化設計
図表の位置は下記の通り。
ユーザ要求↓
（調査）
フィージビリティ資料↓ ↓ユーザの要求 ↑予算、スケジュール
（＿＿＿＿＿構造化分析＿＿＿＿＿）
物理的要求↓ ↓構造化仕様書
（ハードウェアの調査）→システム構成データ→（構造化設計）
ハードウェア↓ テスト計画↓
↓パッケージ化した設計
（＿＿＿＿＿＿開発＿＿＿＿＿＿）
システム↓
問２２ 日程計画、作業Ｅの最遅開始日までの所用期間
正解 エ
A B Ｅ Ｇ
３ ６ ４ ３
（１）→（２）→（３）→（５）→（６）
Ｃ｜ Ｄ｜ Ｆ↑
５｜ ３↓ ５｜
＋→（４）−＋
Ａ＋Ｂ＋Ｄ＋Ｆ＝３＋６＋３＋５＝１７
１７−Ｅ＝１７−４＝１３
問２３ マイルストーンの予定の位置から実績の位置へ結んだ矢印が
右下の場合、適切なものは？
正解 ア
工期が予定より遅れ、費用が予算を下回っている。
（縦軸：予算消費率、横軸：工期）
問２４ ソフトウェアライフサイクル、成果物の構成管理の基準となる
構成要素の集合は？
正解 イ ベースライン
誤り：バージョン、マイルストーン、リビジョン
問２５ １０人チームの開発コストは１人でする場合の何倍かかるか？
正解 ウ １．８
週の労働時間：４０時間
引き受けた開発の工数：４４０人時
コミュニケーション工数：２人１組で週４時間
１週間の全コミュニケーション数
９＋８＋７＋６＋５＋４＋３＋２＋１＝４５組
１週間の全コミュニケーション時間
４５＊４＝１８０時間
１０人の１週間の実質作業時間
４０＊１０−１８０＝２２０時間
作業期間
４４０／２２０＝２週間
コストの倍数
（４４０＋１８０＊２）／４４０＝１．８２
問２６ ＦＰポイント法の見積もりＣＯＢＯＬとＣの比較
受注処理 ３００
仕入処理 ２５０
合計 ５５０
Ｃ ２０時間
ＣＯＢＯＬ １５時間
正解 エ ２７５０
２０＊５５０＝１１０００
１５＊５５０＝８２５０
１１０００−８２５０＝２７５０
問２７ トランザクション同時実行制御のロック動作で適切な物は？
正解 ア
共有ロック中に発生した共有ロックの要求は認める。
共有ロック中に発生した占有ロックの要求は認めない。
占有ロック中に発生した共有ロックの要求は認めない。
占有ロック中に発生した占有ロックの要求は認めない。
問２８ 業務システムを変更し、本番に移行する時の開発、運行担当者
の役割分担
正解 イ
開発担当者によるシステムテスト終了後、運用担当者が受入れテスト
を実施する。
ア 開発担当者の判断で本番へ移行−ＮＧ
ウ システムテスト終了後−ＮＧ
エ 運用担当者の判断−ＮＧ
問２９ 新旧ネットワークのコストの差は？
下記数字は回線費用（万円）
＜旧ネットワーク＞
東京本社−（２６）−名古屋支店
＋−（３０）−京都支店
＋−（３０）−大阪支店
＜新ネットワーク＞
東京本社−（３７）−京都支店−（１５）−名古屋支店
＋−（９）−大阪支店
東京−京都は多重化装置＊２を使用３００万で２％リース
正解 イ １３
旧ネットワーク：２６＋３０＋３０＝８６
新ネットワーク：３７＋１５＋９＋（３００＊０．０２＊２）＝７３
８６−７３＝１３（万円）
問３０ システムを年間３６５日稼動させる為に必要となる人数
年間休日：１２０日
年次有給休暇：２０日
正解 ウ ５
３６５＊３＝１０９５
３６５−１２０−２０＝２２５
１０９５／２２５＝４．８７
問３１ 図やチャートの使い方で適切なものは？
正解 ウ
システム開発プロジェクトの進捗悪化の原因を把握する為に、
特性要因図を用いる。
フローチャート、ガントチャート、連関図の説明が誤り。
問３２ 公開鍵暗号方式による機密情報の送受信の概念図
正解 ア 括弧内正解
送信者 −−−−−−→ 受信者
平文→暗号化→暗号文 暗号文→復号→平文
↑ ↑
（受信者の公開かぎ） （受信者の秘密かぎ）
問３３ リスクマネジメント（ＲＭ）におけるプロセス順序
正解 エ
リスクの識別、確認、測定
→リスク処理方法（技術）の検討
→ＲＭツールミックスの選定
→リスク処理の成果の評価
問３４ ＯＥＣＤのプライバシガイドラインの個人の
権利と義務の記述で適切なものは？
正解 ア
本人に関するデータの誤りについて意義を申し立てる権利がある。
ＯＥＣＤ：経済開発協力機構
問３５ ＳＬＣＰ−ＪＣＦ９８策定の策定目的は？
正解 イ
取得者と供給者の２者間取引に共通の物差しを用いて取引を明確化
する事。
ア 使用条件を定める−ＮＧ
ウ 取引条件のパターン化−ＮＧ
エ トラブルを回避する−ＮＧ
問３６ ＣＯＲＢＡの説明は？
正解 エ
分散オブジェクト環境で、オブジェクト同士が通信する為の標準仕様。
ア ＯＲＢ同士を相互に接続する為のプロトコル−NG
イ 分散オブジェクト環境の基本機能の標準仕様−ＮＧ
ウ 通信をつかさどるソフトウェア−NG
問３７ ＰＰＭ分析の記述は？
問題児｜花形
−−−＋−−−
負け犬｜金のなる木
↑市場成長率
→市場占有率
正解 ア
金のなる木の利益は、花形と問題児に投入するのが良い
イ 金のなる木、花形に移動させる戦略−ＮＧ
ウ 花形と問題児が大部分の場合、安定企業−ＮＧ
エ 問題児をまず金のな木に−ＮＧ
問３８ 職能部門別組織構造の説明は？
正解 ア
企業において遂行される諸活動を、その活動の性質に従って分類する
事によって構成された組織構造である。
イ 構成員が職能部門と特定事業遂行部門の両方に属する−ＮＧ
ウ 課題が解決すると解散−ＮＧ
エ 自己完結的な経営活動を展開できる−ＮＧ
問３９ 現在の動向から未来を予測、システム分析に使用したりできる
手法は？
正解 エ デルファイ法
専門的知識や経験を有する人の直感や推量を生かし、アンケート調査
によって集団の意志を対象させながら調査を繰り返す事によって、意見
を収束される手法。
誤り−−因果関係分析法、クロスセクション法、時系列回帰分析
問４０ Ｅ−Ｒモデルによる会社のデータモデルとは？
正解 イ
企業の全体像を把握する為、基本的なエンティティだけを抽出し、
それらの相互間のリレーションを含めて、鳥瞰図を作成する。次にエン
ティティを詳細化し、全てのリレーションを明確にしたもの
問４１ 全体計画立案時に行う業務のモデル化は？
正解 エ
組織の活動と情報の関連を構造化して、企業のあるべき姿を示す為に
行う。
ア 各部門の職務分担を決める為−ＮＧ
イ 業務の実態を詳細に把握−NG
ウ 業務機能の問題点を抽出−NG
問４２ 営業利益の算出
単位（百万円）
売上高：１５００
売上原価：１０００
販売費及び一般管理費：２００
営業外収益：４０
営業外費用：３０
正解 イ ３００
経常利益＝(営業利益＋営業外損益）
＝（売上高−売上原価−販売費・一般管理費）
＋（営業外収益−営業外費用）
１５００−１０００−２００＝３００
問４３ 損益分岐点の算出
単位（百万円）
売上高 ７００
売上原価 ３００
変動費 １００
固定費 ２００
売上総利益 ４００
販売費・一般管理費 ３４０
変動費 ４０
固定費 ３００
税引前利益 ６０
正解 エ ６２５
損益分岐点売上高 ＝ 固定費 / ( １− ( 変動費
/ 売上高 ) )
＝ 固定費 / ( １−
変動比率 )
（２００＋３００）／（１−（（１００＋４０）／７００））
＝５００／（１−（１４０／７００））
＝５００／０．８
＝６２５
問４４ 財務諸表分析の指標で正しいのは？
正解 イ
資本利益率は、売上高利益率と資本回転率から求められ、その値が
高いほど収益性が高いといえる。
ア 自己資本比率 低いほど堅実−ＮＧ
ウ 棚卸資産回転率 売上原価の割合−ＮＧ
エ 流動比率 低いほど支払能力がある−ＮＧ
問４５ 最大の売上高の算出
営業担当者（単位百万円）
Ａ Ｂ Ｃ
顧客 ｘ ２ ５ ７
ｙ ４ ３ ８
ｚ ５ ６ ６
正解 ウ １８
個別の最大の売上＝Ｃｙの８
Ｂｚの６を選んだ場合、残りはＡｘの２ 合計８
Ｂｘの５を選んだ場合、残りはＡzの５ 合計１０
したがって８＋１０＝１８が最大
問４６ ＭＲＰの計算手順は
ＭＲＰ：資材所要量計画
正解 エ
大日程計画
↓
総所要量計算←部品構成表
↓
正味所要量計算←在庫状況
（不足分の計算）
↓
発注量計算←発注方針
↓
手配計画←基準日程
↓
手配指示
問４７ ＰＯＳシステム導入の利点
第二段階、他のマーチャンダイジングのデータと組み合
わせて活用、これの形態は？
正解 イ
在庫量を管理して、発注数量を計算する
ア 各店舗のキャッシャの管理−NG
ウ エリアマーケティング−ＮＧ
エ 商品の売上構成の分析−ＮＧ
問４８ 法人作成、公開、発売したソフトウェアの著作権権利期間は
公開から何年？
正解 エ ５０年
１５，２０，３０年−ＮＧ
問４９ Ａ社で雇用のＱ氏をＢ社に派遣の場合、
派遣法上で適切なのは？
正解 エ Ｑ氏はＢ社の指揮命令下で労働に従事する。
不適切なもの
・Ｂ社はＡ社に対しＱ氏を指名し派遣要請
・Ｑ氏がＡ社を退社後Ｂ社に雇用される事をＡ社が禁止
・派遣契約期間は最長３年
問５０ 不正競争防止法が保護する対象は
正解 ア 事業活動に有用な技術上又は営業上の秘密として管理
されている情報
保護しないもの
・自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの
・著作物を翻訳、翻案して創作された二次的著作物
・法人の発意に基づいて作成されたプログラムの著作物
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