防災マニュアル作成の目的
 阪神・淡路大震災は私達にさまざまな影を今も鮮明に落としています。私達の中の震災の揺れはまだまだとまることなく続いているといえます。その続く揺れの中で、揺れの一端を形にしたいと考え、作成したのが、今回の防災マニュアルです。
 このマニュアルでは震災の教訓をできるだけ折り込めるよう努めてきました。まさかと思えることでも起こり得ることを実感した。その感覚をもとにしています。さらに、この震災で形になりにくい私達の思いのようなものまでもが、その一部でも盛り込めればよいと考えています。むしろ、このマニュアルにもりこめなかった部分にこそ、もっとも大切な教訓があったように思います。
 災害は日常のなかに非日常として姿をあらわします。したがって、防災マニュアルのもっとも根幹の部分は、日常の私達の学校での生活そのものだといえます。つまり、生徒と教職員との間の、命や安全に対する確かな認識、生徒同士のあるいは教職員同志の、人間的な次元での共通認識がそれだと思います。どんな災害も私達の日常をひきずっている以上、その日常の改革なしには、防災マニュアルは単なる作文に終わってしまいます。
 このマニュアルをきっかけにして私達の日常の点検がさまざまな分野で謙虚に積極的に進めばと考えています。

基本方針
(1)平時より命や人権の大切さを認識し、安全優先の学校づくりをめざす。
(2)災害の予測・予防に努める。
(3)防災教育を徹底し、万一に備える。
(4)災害時の的確な対応を平時より備える。
(5)地域と連携して防災にあたる。

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