JR武蔵境駅に近い「栄光教会」と「栄光の園幼稚園」の門と塀です。私が大学の研究室にいたころ(1984年)、始めて設計して実現した思い出の作品。道路拡幅にともなって、長さ30mにわたる園の顔を造りなおすことになり、左のグレーの部分を2階の教会へと導く門、左の黄色の部分を1階の幼稚園の門としてデザインしました。
大学院を出たばかりで、実務経験も実績もゼロ。右も左もわからずに、役所、工務店、鉄骨屋さんと打合せをし、現場に通いつめ、必死で実現させた事が、なつかしく思い出されます。
ここと同じ経営の別の幼稚園の増築を担当することになり、ひさしぶりに訪れてみました。きちんと手入れをされ、使い続けられていて、街の景色の一部として定着している様子で、設計者としては、うれしい限りでした。 文・写真 青山恭之   
      

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