画廊・鴇(とき)。千葉県市原市に新しくできた、古民家(?)を移築リニューアルしたギャ
ラリーです。私の教え子である鴇田順子氏が、彼女の実家にあった離れ(ゲストルーム)が
痛んできたのを期に、保存・再生を試みたものです。周囲は全くのニュータウンで、きれい
に区画整理された敷地に、二階建ての新しい住宅が建ち並んでいます。そんな中で、大正
時代の和洋折衷のデザインが目をひきます。一階は和風、二階は銅板の外壁と上げ下げ
窓という洋館の表現で、入母屋の軽やかな屋根がのっています。
  生まれたばかりの街に、このギャラリーがどんな場所として息づいていくのか、注目して
いきたいと思っています。(スケッチ・写真・文;青山恭之)
 

一階;座敷のしつらえをそのままに、土間床とした和室。他に板敷きの部屋と水回り。

 

二階;白を基調にした展示空間。バルコニーもあります。

 

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