8月18日、門司港駅。関門トンネルは何度も通っているが、この駅は初めて。東京駅を別格とすれば、門司港駅は日本で最も美しい駅のひとつといえるのではないだろうか。正面から入って櫛型にホームが並ぶ、いかにも終着駅らしい形式も、九州の玄関にふさわしい。現在は通過駅ですらなくなってしまたが、今回の九州の旅の最後に、どうしてもこの駅は描いておきたいと思った。周囲もレトロ地区として整備が進んでいるが、時間がなくて、駅のかたちを採るのでせいいっぱいだったのが残念。ここから道一本隔てたところが船着場で、渡し舟が動き出すと数分で本州に着岸してしまった。

Next