12/28 鹿児島銀行別館
鹿児島市内の繁華街に建つ小ぢんまりとした建物だが、よく見ると重厚なディティールを持ち、かつての銀行建
築の持っていた威厳のようなものが伝わってくる。大正7年のコンクリート造は、鹿児島では最古という。正面玄
関すぐ左に、月照上人遺跡の碑というのが建てられている。ここが、京都清水寺の僧月照が宿泊した旅館「俵
屋」のあった場所というこ とである。安政5年(1858年)、月照はここに泊まっていた後、西郷隆盛と、錦江湾に
身を投じた。左奥の塔は、山形屋百貨店のもの。
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