ムサビ埼玉2003
  さる415日から20日、埼玉県立近代美術館一般展示室にて、ムサビ埼玉2003(武蔵野美術大学校友会埼玉支部
展)が開催されました。2年に1度のイベントです。埼玉県のムサビOB約90名の、絵画・彫刻・デザイン・工芸・建築等の作品が一同に会しました。上の写真は、展覧会場をパノラマ撮影したものをまとめてあり、全作品が写っています。我々は、萬壽山荘のパネル(A22枚)と、模型(1/100)を出品しました。
(我々の作品はどれでしょう?ポインターの形が変わったらクリックしてみて下さい。)

■ 最終日には、シンポジウム「美術教育のイマを問う」が、同美術館2階の講堂で行われました。学校教育のなかで美術教育の占める時間が減少している現在、小学校から大学までの現場の先生方はどんな問題を抱え、どんな実践をされているのかが、埼玉支部の伊藤千秋事務局長(元学習院女子高校)のコーディネートのもと、話し合われました。パネリストは以下の方々でした。網都通夫氏(武蔵野美術大学教授)、金田勉氏(埼玉県立与野高校)、宮川啓氏(所沢市中央中学校)、葛西祐子氏(さいたま市立高砂小学校)。若林雅人氏(ロンドン・チェルシーカレッジ)。葛西先生が「美術教育の本質は自己実現であり、自分の原風景をしっかり表現できる子供もいるが、最近は自我が浮遊しているように感じられる」とおっしゃった言葉が印象的でした。

■ シンポジウムの最後に中村昭三氏(元中学理科教諭)によるステラレゴミデスの独奏がありました。捨てられてゴミと紙一重の素材から手作りされた一弦の胡弓のような楽器です。その妙なる調べに一同聞き入ってしまいました。下の写真の中心におられるのが中村氏です。その後は、美術館内のレストランでパーティーが行われ、小池晴二氏(武蔵野美術大学理事長)、松家克氏(同校友会会長)等の御来賓の方々も含め、シンポジウムでは語りきれなかった事などを語り明かす夕べとなりました。(写真・文;青山恭之)


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