大いちょう・大けやき
浦和のまちで134年の歴史を誇る我母校、高砂小学校のシンボル、大いちょう・大けやき。僕が通っていた頃は、けやきの方はまだひょろりとしていたものの、大いちょうはすでに巨木でした。それが40年あまりを経て、樹冠のひろがりは、けやきの方が勝るまでになりました。校庭の東西にまさに両横綱のごとく、鎮座しています。子供の頃この校庭で遊んでいた記憶の背景には、いつも大いちょうがあったような気がします。持久走の練習でくたくたになって、ごろんと仰向けになった時に眼に映った、大いちょうの黄色と空の深い青のコントラストは、いまだに鮮明です。今の子供たちの心の奥にも、この二本の木が、しっかり地に根をはった存在の象徴として、生き続けていってほしいと思っています。
上左から、運動会で華やぐ大いちょう・大けやき。隣接する超高層住宅と、大いちょうの黄色。いつでも子供たちを見守っている大いちょう。広く枝をはった大けやき。校庭の東西を固める大いちょう・大けやき。(写真・文;青山恭之)
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