うちの庭の緑
 春になってから、このホームページの掲示板に、緑の話題を続けて何度か書きました。そのまとめ、という訳でもないのですが、我家の中庭から前面道路へと展開する緑についての報告です。今年はヤマボウシの当り年で、植えてから10年のうち、最も多くの花をつけました。こぼれんばかりの花の大群。白く花びらのように見えるのは「がく」だそうで、中心に、小さな花のかたまりがあります。上の写真は、テラスの床のグレーチングの隙間から、真下を見たものです。ふだん、木に咲く花を真上からみるというのはなかなかないことなのですが、ここはテラスの下にヤマボウシが大きく枝をのばしているので、こんなアングルが可能になりました。下の写真は、北側のファサード。この時期は西から日を受け、ヤマボウシの花が、白く輝きます。その後ろにそびえるのがカツラです。

このカツラ、ぐんぐん大きくなっています。中庭の軒の高さにあるオープン・ビームの高さだったのが今でははるかに突き抜けて、10メートル程の高さに達しているようです。軒を越えたことで、太陽のエネルギーを益々受け取るようになったのでしょう。幹も、胸高直径で300ミリ。根はインターロッキング・ブロックを盛り上げ、地中でどうなっているのか・・・。それでもこの木は、貴重な日陰を中庭につくってくれています。外階段で2階のエントランスに登って来る時、この木のふところに入っていくように感じるものです。下は、そんなカツラの空間のパノラマです。

 建物の竣工後に植えた4本の木のうち二本が、上記のヤマボウシとカツラです。他の二本はナツツバキ(ヒメシャラ)で、そのうち一本は、水不足からか、枯れてしまいました。もう一本は一部の枝に葉がつかなくなってしまっていて、元気がないのが気になっているところです。(写真・文;青山恭之)