教育研究所の研修会参加
 ちょっと前の話になりますが、さいたま市立教育研究所の企画で毎年行われている、主に小学校の先生方向けの研修会に、この夏休み、講師として参加させていただく機会がありました。
 日頃おこなっているPALSの公民館活動がきっかけでお声がかかったもので、始めは正直言って今回の内容としては、「なんで我々(建築に携わるもの)が・・・?」と、お引き受けしてよいものやら悩むところではありましたが、生活科という小学校低学年向けの学科にかかわるプログラムであることや、さらには高学年の「総合的な学習」につながるものを持っていることなどから、我々でもお役に立てるものならばと、恐る恐るではありますが足を踏み入れた次第です。

 結果は、案ずるより生むが易し。今回のプログラムとしては、(大?)成功だったようです。受講してくださった先生方にも、おおいに楽しんでいただけたようで、お受けしてよかったと一安心。
 一通りのこちらからの説明のあと、各自制作に入ってもらいましたが、我々の想像以上に奥の深いカリキュラムであることに、気づかされました。言い換えれば、いまやあえて学校で学習しなければこのような体験がしがたくなってきている日常生活に問題があることを痛切に感じ、危機感を募らせたことも事実です。
 生き物のもつ五感さらには第六感までもを、フルに活用した生き方を取り戻すには、普段の生き様がいかに大切か、住まい方はもちろんのこと、ただ便利さに流されているだけでは大変なことになることを、今こそ子供たちに伝えていかなければならないようです。

 今後、教育研究所とのお付き合いがさらに発展して、これが、一段と我々ならではの子供たちへのアピールができる架橋となればとの願いを込めて、今年度の事業は終了となりました。



 「作って遊ぼう生活科」研修会という企画の中の、〈おもちゃ作りの体験〉という部分を、PALS関係者で担当しました。参加募集時点から人気の研修会で、急遽午前午後の二部制となり、のべ5〜60名の先生方に参加していただきました。




 身の回りの物を使って遊びを工夫するというのがひとつのテーマで、今回利用したのは、ペットボトルのキャップ・ビニール紐・ダンボール・ポリ袋・割箸・ラップ等の芯・食品トレー・ビー玉・牛乳パックなどでした。



 同じ材料を使っても、当然のことながら出来具合は十人十色。作る過程での工夫や、できてからの楽しみ方など、こちらの想像以上のものが生み出されていきました。(文・写真・;永田博子)