monthly column

2009〜10　冬の旅

12月30日、アクロス福岡

今回の博多で楽しみにしていたのが、このアクロス福岡です。エミリオ・アーンバスの基本設計で1995年に出現した大規模複合施設で、隣接する公園から緑のひな壇が最上部まで連続するという大胆な構成が話題になりました。彼の作品は、建築を大地と連続させるような、イマジナリーな印象が強いので、その実施されたものを確かめたかったのです。現物を見てみると、規模があまりにも大きくて、大味に感じました。冬だったせいもあるのでしょうが、売り物の屋上庭園の木々が弱々しくて、公園の緑との連続性も、もう一歩。ステップガーデンを階段で上まで登れる設計のはずが、なぜか立ち入り禁止になっていました。残念。
　その後、天神あたりを歩き、黒川さんの福岡銀行を30年ぶりぐらいに見て、鹿児島へのお土産を買いに、博多の台所「柳橋連合市場」へ。明日が大晦日とあって、たくさんの人々で賑わっていました。

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