私たちは、さいたま市浦和区の設計事務所です。環境に向き合う住まいづくりを、お手伝いします。
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うらわスケッチ散歩 |
「アートフェスティバルうらわ2012」のプレイベントとして8月19日に行われた、「うらわスケッチ散歩」の講師を、僕が務めました。 初めは、いわゆる街歩きの企画でしたが、浦和には画家が多かったということを再認識する意味でも、スケッチをしている人々が街に現れるのがおもしろいだろうと、スケッチ散歩ということになりました。
朝9時に中浦和駅に集合して、総勢11名による、猛暑のなかでのスケッチ散歩がスタート。
まずは別所沼で、ヒアシンスハウスに向き合いました。ハウスは10時オープンで、中には入れませんでしたが、ヒアシンスハウスの会の方が一名参加下さって、説明を加えていただきました。10分ほどで描いたのが、上のスケッチです。
別所沼のいくつかのポイントを巡り、鹿島台の住宅地へ進みます。下の写真、左は、ヒアシンスハウスをスケッチする面々、右は、鹿島台の住宅地で解説をしているところです。
玄関わきに洋館を伴った、昭和初期の美しい住宅に魅せられて・・・(このスケッチは、前日の下見の時に描きました)。
住宅地を抜けて、市役所のギャラリーで一休み。ちょうど、先輩の建築家上原悟氏によるスケッチの展覧会が開催されていて、しばしスケッチ談義に花をさかせました。
常盤公園からは、中山道を巡ってジグザグに歩いて、街の見どころを見ていきます。 やはり街の中心部は見るべきものの密度が高く、なかなかスケッチをする余裕がありません。埼玉会館で一休みした後は、一気に調神社を目指しました。
調神社では、たっぷり30分時間をとって、めいめいが好きな場所でスケッチすることにしました。 僕は、今はお稲荷さんとして信仰されている旧本殿(江戸時代中頃、享保18年(1733)建造)を描きました。 鉛筆だけのデッサンです。
参加者の方の万歩計によると、1万2千歩以上歩いて、ゴールのコムナーレ9階に着いたのは1時少し前。 それから、今日一日で描いた絵を見せ合っての講評会を行い、成果を記録するためにスケッチのスキャンをし、感想文を書いて、お開きとなりました。 下の写真、左は、稲荷湯の前にて、右は、お開きのあいさつの模様です 。
その感想文のなかから、60代男性からの一言、「今日は楽しいスケッチ散歩に参加する機会をいただき、ありがとうございました。 30年近くも浦和に住みながら、初めて見る場所もたくさんあって大変勉強になりました。もう少しゆっくりとスケッチできたらなあと感じました。 また、このような企画があれば是非参加したいと思います。」
僕にとっても、いろいろ勉強になりました。また、新しい企画を展開できればと考えています。最後に、当日歩いた行程を、地図に落としたものを載せておきます。(スケッチ・文・写真;青山恭之、稲荷湯前以外の写真;サポートセンターのスタッフKさん)