ルパン三世
第1話 ルパンは燃えているか?

キャラクター
ルパン三世 山田康雄
次元大介 小林清志
峰 不二子 二階堂由希子
銭形警部 納谷悟朗
コミッショナー 滝口順平
工作員
受付の男
競技委員長
 この台本中の、ルパン(N)と不二子(N)は、本人達の心情でナレーション代わりにしています。
モノローグ(M)と同じなのですが、実際のモノローグと区別するために(N)としました。

1 SE-01 ルパン三世 その1  オープニング
ルパン(N) 「俺の名はルパン三世。かの名高き怪盗ルパンの孫だ。
世界中の警察がオレに血まなこ。ところがこれが捕まらないんだな。
自分で言うのも何だけど、狙った獲物は必ず奪う、神出鬼没の大泥棒、それがこのオレ、ルパン三世だ。

次元大介、オレの相棒。早撃ち0.3秒のプロフェッショナル。クールなガンマン。その上義理堅く、頼りになる男。

13代目石川五右衛門。いにしえの大泥棒石川五右衛門の末裔。居合い抜きの達人。何でも真っ二つにしちまう怒らせると怖い男。

銭形警部。ご存じ銭形警部の子孫、警視庁の敏腕警部。オレを捕まえるのを生き甲斐にする、オレのもっとも苦手なとっつぁんだ。

謎の女、峰不二子。女盗賊か、女スパイかこのオレにも判らない謎の女。いつも酷い目にあうけど憎めないんだなぁ。オレはかわい子ちゃんに弱いからねぇ

さてさて、これら一癖も二癖もある連中に囲まれて、今回はどんな事件を巻き起こしてやろうかな?」
ルパン(N) 「飛弾スピードウェイの完成セレモニーに、このルパン様を招待するとは粋な計らい。
スピードには目の無いこのオレ様、早速、出場させてもらったが、このレース・・・・・・・」
2 SE-02 マシンのエンジン音
ルパン 「ねぇ、そんな缶もってどうするの?」
工作員 (驚いて)
「うあぁ」
「あのオイル点検しようと思いまして・・・・」
ルパン 「オイルをね・・・・、
キミはこのクルマの係りかい?」
工作員 「いえぇ、そのう・・・・」
ルパン 「じゃぁ、キミに用はないな。このクルマすっかり整備済みなんでね」
工作員 「は、はい」(逃げていく)
3 SE-03 逃げ足 BGM
ルパン 「次元、こちらルパン。やっぱり変なのがウロウロしはじめたぜ」
ルパンの声 「所でそっちの様子はどうだ」
次元 「いやぁ、こっちはのんびりしたもんだ。小鳥がピーチク鳴いてるぜ」
ルパンの声 「お前の事じゃない。オレの恋人、峰不二子はどうした? その後連絡は無いか?」
次元 「お前の恋人? あの女、どうやらホテル・ミラクルへ忍び込んだぜ。
その後の連絡は無いがね、まっ、上手くいってるぜ」」
 拍手
不二子(N) 「私は峰不二子。ルパンに頼まれ、シンジケートスコーピオンのアジトに侵入したの。
スコーピオンのボス、コミッショナーが大勢の部下を集めなんだか企んでいる様子・・・・」
コミッショナー 「諸君! 今日の総会の目的は、我がスコーピオンの宿敵、ルパン三世の葬儀を行いたいが為だ。
左様、ルパンはまだ死んではおらん、しかしまもなく死ぬ。その死に様を諸君と共にとっくりと拝見しょうと言う訳だ。


さてと・・・、その前にぃ!」
不二子 「ハッ!   しまった!」
コミッショナー 「ハハハハハハハハ・・・・・・」
次元 「こちら次元大介、なにかあったか?」
不二子 「あぁ、次元? 急いでルパンに連絡を・・・、スコーピオンの奴ら・・・あっうううう・・・・・」
4 SE-04 無線壊される サブタイトル  BGM
コミッショナー(N) サブタイトル
「ルパンは燃えているか?」
不二子(N) 「私は、スコーピオンのコミッショナーに捕まってしまい、手足を縛られ、自由を奪われてしまった」
コミッショナー 「ヒッヒヒヒヒヒ・・・・・、私はねぇキミの行動を承知で今まで自由に泳がせておいてやった。
下手に騒いで、ルパンを刺激したりすれば、練りに練ったルパンの葬儀計画が水の泡に成りかねない。
そう考えたもんでね」
不二子 「スコーピオンともあろう者が、子どもだましにしては大袈裟過ぎない事?」
コミッショナー 「そう、これから始まるその子どもだましに花を添えるのがキミの役目と言う訳さ」
不二子 「葬式行列のバトンガールでもやれっておっしゃるの?
せっかくだけど無理だと思うわ。ルパンは不死身の男よ」
コミッショナー 「今まではね。しかし今度は賭てもいいんだよ峰くん、ルパンの死をねぇ」
コミッショナー 「飛弾スピードウェイ。5年の歳月、50億の巨費を掛けて築き上げた東洋イチの大レース場だ。
こけら落としの今日、これから行われるグランプリレースに、日本レーシング連盟の名を借りて、我々が特に招いたひとりの選手がいる。
フェラーリ312Bに乗った、この男だ。
そう、ルパン三世だ。あれほど用心深く、抜け目のないルパンが、ことレースとなると一枚の招待状でコロっと引っかかる。
これだから人間はおもしろいねぇ、峰くん」
不二子 「そんなことより、引き合うの? ルパンたったひとりを消すために、50億も掛けてレース場を作ったりして」
コミッショナー 「ヒヒヒヒヒヒ、私はね、ルパンひとりを消すんじゃない、ルパン帝国のシンボルそのものを叩き潰してやるんだ。
最大の支えを失った商売がたきはたちまちガタガタになる、アハハハハハハハ」
不二子 (不二子の胸にステッキを当て、不二子のカラダをもて遊ぶ)
「!」
コミッショナー 「間もなくレースはスタートする。コースは山あり、谷あり・・・意外な落とし穴があるかもしれん。そうだろ? ん?
コースに設置した100台のテレビカメラがそれを我々に見せてくれるという訳だ。
そして峰くん、その一部始終を見守りながら、キミも死んで行く事になる、ウハハハハハハハ」
ルパン(N) 「不二子がそんな状況だと全く知らない中、レースはスタートした」
5 SE-05 レース開始 エンジン音 

(音が小さいときにセリフをスタートしてくだい)
ルパンの声 「次元、お待ちどう。気分も上々、マシンの調子も最高だぜ」
次元 「ルパン、ちょいと雲行きがおかしいんだ。彼女からの連絡が途切れて、もう30分経つ」
ルパンの声 「フーン、つまり敵の手中に落ちたか。まぁいいでしょ」
次元 「おぉい、なんていう言いぐさだよおい」
ルパンの声 「スパイの正体がばれる確率はだな、CIA統計の発表によれば・・・・・、
フン、それはまぁいいとしてだ、ともかく不二子は捕まり、このオレはすっぽり罠の中だ。
そこに生まれる敵の気のゆるみにつけ込む。コイツが利点さ」
次元 「罠? 罠と言ったな。するとやっぱりこのレースは・・・」
ルパン 「そういうこと、確かにどのクルマも、どのレーサーも、世界一流の怪物ばかりだ・・・・
ジュン・サーティースのサーティスTSセブン
ジャッキー・シュチュワートのフォード・ティテル
デニス・ハルムのマクラーレン
ベルト・ワーズのマトラシムカ

ほほっ、だがあのテクニックじゃ乗ってる奴らみんな偽物。
クルマもカムフラージュしてるが、音聞きゃわかるよ。スコーピオンの系列会社の製品ばかりだ。
ルパンの声 「この分じゃ、他にどんなおっかない仕掛けがあるかわかったもんじゃないね。

もっともまぁそれを承知で自ら飛び込んだ罠だ・・・・」
次元 「ルパン、おしゃべりはよせ。
後ろから1台近づいてるぞ。ロータス72だ」
6 SE-06 BGM
次元 「ルパン、スコーピオンか?」
ルパンの声 「いやぁ、違う。我が宿命のライバル。ご存じ警視庁は銭形警部さ」
次元 「銭形・・・」
銭形 「ルパン・・・・。こんな風に貴様を追い続けてもう何年になるだろう。
血が、宿命が、貴様がアルセーヌ・ルパンの孫でなかったら、オレが銭形平次の子孫でなかったら・・・・・、
オレは必ず貴様を捕まえる。キザな悪党奴、オレは必ず貴様を今日こそ・・・・、今日こそ捕まえて見せる。
お前は今日ここできっと何かやらかすに違いない。オレはどんな事があってもお前のクルマから目を離さんぞ」
 通信機の音
コミッショナーの声 「こちらコミッショナー、工作員に次ぐ。
かねてよりの指示に従い、ルパン三世抹殺計画に着手せよ」
工作員 「了解!」
コミッショナー 「フフフ、そろそろ始まる様だな。
では、こちらも始めるとするかな峰くん・・・・・・。フフフ」
7 SE-07 服を破く音 他
不二子 (胸元から服を破かれる)
「!」
ルパン(N) 「いよいよスコーピオンが本性を表した。このサーキットにはいたる所に罠が貼ってあった。
しかしこんな罠、オレのテクニックならばなんて事無いさ」
コミッショナー 「事故に見せねばならん。あくまで事故にな。
しかしさすがはルパン、時速200キロでコースの異変を素早く見抜くとは・・・、
A級ライセンスも伊達では無いと言う訳か」
8 SE-08 
ルパン(N) しつこいスコーピオン奴、こんな事したって無駄さ。
おっと銭形のとっつぁん、危ないぜ。」
銭形 「く、くそう」
9 SE-09 エンジン音
ルパン 「次元、いよいよおもしろくなってきたぜ。
こっちもそろそろ始めようか?」
次元 「よおし」
0 SE-10
ルパン(N) 「レース中には何も出来ない・・・・。スコーピオン奴油断しているな。いまからミラクルを見せてやるぜ。
オレと次元は同型のマシンを用意し、スコーピオンのカメラの死角となるポイントで一瞬にして入れ替わった。これには銭形のとっつぁんも気づくまい。
不二子、今助けにいくぞ」
= SE-11 エンジン音 ルパンと次元のクルマの入れ替え
^ SE-12 BGM
ルパン(N) 「オレはバイクに乗り換え、スコーピオンアジト、ホテルミラクルへ向かった。
もちろんそのままじゃダメだ。水道業者に変装してだ。変装はオレの特技の一つ。
受付の男、まんまと引っかかるから、見ててみ」
¥ SE-13 BGM
受付の男 「水道局? 故障調べ?」
水道業者(ルパン) 「へぇぇ、えぇ何か、従業員専用トイレの水洗の具合がおかしいとか? さっきお電話頂きましたんでねぇ。へへ」
受付 「変だな、そんな報告は無いぞ・・」
水道業者(ルパン) 「あぁぁ、そう、いや間違いならいいんです」
受付の男 「あぁ、キミキミ。キミ待ちたまえ。
とにかく見てくれ」
水道業者(ルパン) 「へぇへぇ」
受付の男 「ここだがね、手早く頼むぞ」
水道業者(ルパン) 「へぇへぇ。
えーっと、確か婦人用の方だったなぁ。ほんじゃ」
Q SE-14 トイレの流す音
水道業者(ルパン) (受付の男に聞こえる様にわざと)
「あぁぁ、こりゃいけねぇや、なんか詰まってるな。こりゃいけねぇや、駄目だこんなに詰めちゃ・・・」
ルパン 「ムフフフフフフ・・・」
W SE-15 壊す音
ルパン(N) 「オレの作戦はこうだ、このビルの水という水を全部流しだし、地下にあるスコーピオンの会議室に流し込み、部下達の動きを封じるのさ。
水で何が出来るかって? まぁそれは後のお楽しみ」
受付の男 「おい! 何をやってるんだ!」
ルパン 「ムフフフフ」
受付の男 「ぬ、貴様ルパン!」
ルパン 「おやすみ」
ルパン(N) 「受付の男を片づければなんて事無い、奴ら全員油断しているせいで、他には誰もいない。作業は順調〜。
まぁ、ちょっとミスって水浴びしちまったけどな」
不二子(N) 「ルパン何してるの。早く助けに来て。
この変態じじいは、妙なくすぐりマシンで私を笑い死にさせようとしているわ」
E SE-16 スイッチオン くすぐりマシン始動 
コミッショナー 「そうら、峰くん。フェヘヘヘヘ・・・」
不二子 (くすぐられます、笑い続けてください)
「あはははははは・・・・、やめてぇ・・・・、あぁ〜、くすぐったいぃぃ・・・・あぁぁぁ、苦しいぃぃ、
よしてよぉぉぉ」
コミッショナー 「うぇへへへへへへ・・・・・」
不二子 「いやぁぁぁぁ、やめてぇぇぇぇ・・・・」
(コミッショナーセリフ中も続けてください)
コミッショナー 「あははははは、どうだね、ルパンは死の一歩手前だ。そしてキミはどうかなぁぁぁははははは」
R SE-17 BGN
受付の男 「あ、あ、開けてくれぇぇ」
コミッショナー (異変に動揺する)
「何だ? ガード、早く調べろ!


み、水?
何だこの水は、早くドアを閉めろ、早く!」
受付の男 「コ、コミッショナー! ル、ルパン、ルパンの仕業です」
コミッショナー 「な、何だと。バカモノ。
アレを見ろ。奇跡でも起こらん限りルパンは・・・・」
ルパン 「起こったんだな・・・・、それが」
コミッショナー 「んんん?
ルパン!」
不二子 「ルパン!」
部下達(演者全員) 「ルパン!」
ルパン 「そう。ホテルの名がミラクル。奇跡が起こっても不思議は無い。
さぁて、スコーピオンの葬儀を始めようかな?」
T SE-18 電流の音
コミッショナー 「電流?! わぁぁぁ 撃て! 撃て!」
ルパン(N) 「そう、高圧電流。水びたしにして、そこに電流を流せば、一度に片づけられる。武器も弾もいらない」
受付の男 「うわぁぁぁぁぁ」
部下達(演者全員) 「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
コミッショナー 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ」
不二子 (死にゆく男達を見て)
「あぁぁぁ」
 足音
ルパン 「やぁ 不二子・・・、気分は?」
不二子 (虚勢を張り、余裕の声で)
「えぇぇ? まぁまぁ って所かしらルパンさん。

でも、同じ事ならもー少し早く来て欲しかったんだけど・・」
ルパン 「いえいえ、もう少し遅らした方が良かったかも知れないんだけど・・・・」
Y SE-19 時計の刻む音 マシン入れ替え
ルパン(N) 「オレは不二子を連れ、スコーピオンのアジトを後にした。不二子と遊びたかったが、次元と交代し、レースのチェッカーを受ける方が先だ」
次元 「銭形のとっつぁん、決してアンタの腕は悪く無いんだが、クルマの性能が違うんでね。
まっ、気を落としなさんな」
ルパン(N) 「次元は銭形のとっつぁんのマークを外し、再びオレと入れ替わる為にダッシュをかけた。
次元はわざととっつぁんにマークされていたって訳さ。
そう、これでこのオレは銭形のとっつぁんの目の前にずっといたことになるって寸法さ。
さぁ、栄光のゴールまであと少しだぜ」」
U SE-20 クルマ 止まる
次元 「よぉ、赤ずきんちゃん。スコーピオンのお城のいごごちはどうだった?」
不二子 「ん、まぁまぁ ってとこね。
アナタこそどうだったの? レーサーの気分は?」
不二子(N) 「わたしは、後ろから次元を殴り気絶させた。
ゴメンね次元。ちょっと眠っててね」
 BGM ブリッチ
I SE-21 BGM 
ルパン 「さて最後のケリをつけるか」
ルパン(N) 「最後のケリ、このレース場の奴らはまだ本部がやられた事を知らない。
つまり、ゴールしても奴らはオレを狙う。しかし、そう簡単にはやられない。このレース場もスコーピオン動揺ぶっ潰してやるぜ。
オレは、追い上げて次々と他車を抜いていく。その時に小型爆薬を投げつけ各マシンに張り付ける。
オレはトップでゴール、やっぱレースは勝たなきゃ」
O SE−22 BGM
 歓声聞こえてから
銭形 「くそお、何かやるかと思ったが、盗んだのがスピードだけだったのか。おや?」
ルパン(N) 「ふーん、周りの奴ら、何気なく逃げて行く。 そうか、この優勝カップに爆薬を仕込んでいやがるな?
んじゃ、このカップお返ししなくちゃね〜」
競技委員長 「爆発まで、13、12、11、10、9」
ルパン 「8、7、6、5、4・・・・、おおい競技委員長さん」
競技委員長 「はい」
ルパン 「プレゼント」
P SE-23 カップを渡される 爆発  BGM
競技委員長 「あわわ あああぁぁぁ」
ルパン 「さぁてと おさらば」
ルパン(N) 「さぁ 手下共、追ってこい! 爆薬付きのそのマシンでな」 
不二子(N) 「あら、いけない、銭形さん。あぶないわ、注意しないと・・・・」
銭形 「むむむむ、ルパン奴!

うわぁ 馬鹿! 邪魔する気かぁ!」
不二子 「駄目よ、死ぬのがイヤならここにいなさい」
銭形 「何だと!」
ルパン 「時間でーす。スリー、ツー、ワン ゼロ」
@ SE-24 BGM 爆発
ルパン(N) 「最後のケリ、さっき仕掛けた爆薬が爆発する。マシンは爆発炎上、レース場もメチャメチャだ。
ウハハハハハハハハハ」
BGM静かになって
ルパン 「おや、これは銭形の旦那。お珍しい」
銭形 「ルパン、一体?!」


コミッショナー 「うひひひひ、燃えている、燃えている 。ルパンも燃えたぁ。うひひひひひひ・・・・」
(絶命?)

ルパン(N) 「レース場は大騒ぎ。これでスコーピオンも全滅だ。これぞ完全犯罪」
銭形 「貴様、一体何をやらかした?」
ルパン 「おーや、私にはちゃんとしたアリバイがありますよ。それも証人は他ならぬアンタだ。さすが警視庁。
うはははははは。
あたしのクルマに張り付いて離れなかったんだから・・・」
銭形 「見損なうな、ルパン!」
ルパン 「フーン?」
「 SE-25 ブリッジBGM BGM
銭形 「お前はこのワシを、三枚目にしたつもりだろうがな、そうはイカン!
お前のやったことは、ちゃんとわかっとる。証人がいるんだぞ。
ネタはすっかり割れているんだ。このとおりな」
ルパン 「あぁぁ、次元・・・、いや、いやいや、その、だ、誰だい? その男・・・」
不二子 「うーん」
(私が証人よっていうアピールです)
ルパン 「ほえ? 不二子、そんじゃお前はぁ?」
銭形 「その通り、峰不二子は初めからオレの協力者だ。ルパン! 貴様を逮捕する!」
不二子 「さっ、銭形さん。 これで取引は成立。
じゃ、約束の物頂戴」
銭形 「うむ、オレも男だ。さぁ好きにしろ」
ルパン 「逮捕状、キミのか?」
不二子 「そう! これで私も自由になれるって訳。
ルパンごめんなさい」」

銭形 「まっつまり、自由であることが何より得難い財産と言う訳だ。ルパン、貴様にはこれから不自由な暮らしが待っているゾ。さぁ行こう。おぉぉう。
ハハハハハ、逆らっても無駄だ。さっ、きびきび来い。
おら、抵抗しても無駄だ。もう逃げられんぞ、アハハハハ」
A SE-26 BGM
ルパン(N) 「やられた、不二子にやられた。
とっつあんの手錠などからはわけなく逃げられたが、不二子・・・・・・」
BGM静かになって
不二子 (運転席の背後よりルパン現れ、驚く9
「はぁ? ルパン!
裏切り者を消しに来たって訳?」
ルパン 「とんでもない、裏切りは女のアクセサリーのような物さ。
いちいち気にしてちゃ、女を愛せる訳はないぜ、そうだろ?」
不二子 「あぁぁ、ンンン、やめてぇ、やだぁ、あぁぁん」
S SE-27 BGM ルパン三世 その2 エンディング
BGM終了 END