1982 Richard Schneider-Kasha model classical
“Lilli Model”

 
リチャードシュナイダーの’82年の作品。
クラインギターのようにブリッジが高音側と低音側に分離しています。
クラインでは、それほど感じられなかったのですが、このギターは、高音側と低音側が
まるで別のギターのように響きます。
高音は、歯切れがよく、まるでマリンバの音を聞くようです。
低音は、とても長いサスティーンで、重く深く響きます。
そのハーモニーは絶品ですが、生粋のクラシックギタリストには、とても扱いにくいギターのような気がします。
クラシック畑でない私にとっては、普通に弾くだけで高音弦がアルアイレに、
低音弦がアポヤンドに聞こえるこのギターは、とても弾きやすいです。
自分がうまくなった錯覚をします。


アクセスドアがあり、内部にはコンデンサーマイクがあります。
意味のわからないコード状ののものもあり、どんな働きをするのか興味があります。
組木のサウンドホールロゼッタとバインディングは絶品です。

  

 
バックのXブレイスの様子です。バックの振動を一体にして音を遠くに飛ばす工夫であるといいます。また、振動の一体化は低音も強調するようです。


トップブレイシングの様子です。サウンドホールが中央にある典型的な初期型のカーシャブレイシングです。