ガット弦の場合、本来、太さに限界があるので太い弦を作るのに、数本のガットを乾かす前に撚り合わせ、乾燥後にみがいて太い弦にするという方法が用いられていました。 その為、弦の質量や振動のバランスは正確でなく一定しないものであったようです。ガット弦に金属の細線を巻きつけた巻線が現れたのは1660年のイタリアで、最初はバイオリンに用いられたようです。 ギターに巻き弦が使われたのが確認できたのは1700年以降の作品ですから、かなりの時間のずれがあることになります。