GIBSON MARK SERIESの工夫 あれこれ


1974年8月、フロリダ州立大学のマイケル・カーシャ博士がギブソンに提示したレポートには、brightness,brilliance,balance,power,wide dynamic rangeについてのセオリーが書かれていました。マークシリーズはこれらの理論を基にセンシティヴさ・バランス性を重視して設計・組み立てられた画期的なギターであり、MITのエイドリアンホーツマ博士によるマーチン等のギターの音響特性解析や何度となく繰り返されたブラインドテスト等をへて開発された、完成度のとても高いものです。
一見、常識的なギターセオリーからは、外れるように見えることも、よく見てみると実はそれなりに理にかなった方法であったりします。
ここでは、マイケル・カーシャとリチャード・シュナイダーが取り組んだ工夫について、aya−yuの独断と偏見に基づいて考えてみようと思います。
尚、このマークシリーズの工夫のページを作製するにあたって貴重な資料を提供して下さった内田ギターの内田氏と紹介して頂いたgenkunさん、貴重な写真を提供してくださったリペアマンの方、ご意見を頂いた方々に厚く感謝致します。
(内田さんには資料提供していただきましたが、文責はもちろんaya−yuにあります。)