MKプロトJタイプ 

 
マークシリーズが市販される前に、100本余りのプロトタイプが製作されました。
それらの多くは、当時のJ50等と同じスクエアーショルダーのシェイプをしており、トップとネックのみがマークシリーズの
仕様となっていました。ヘッドもM型ではありません。ブリッジはイチョウ型、ペグは「チューリップ」と呼ばれる
マークシリーズの標準仕様のもので、ここで使われているのはクルーソンだと思います。
プロトタイプにも関わらず、シリアルが打ってあるところがギブソンです。


 
ネックは3ピースメイプルです。ヘッドは5ピースと、形は市販品と違うものの、仕様は同じです。

 
ブロックフレーム(サウンドホールから上のボディをがっちりと押さえる事で、弦振動をブリッジ付近に集中させ、不要な振動を抑える枠)と
それと組み合って、ネックをがっちりと支え、ブリッジからの弦振動もしっかりと伝える大きなネックブロックは
既に取り入れられていたのが、とても興味深いです。


 
インピーダンスマッチングブリッジも既についていますが、
リプレースメントサドル(季節によって湿度差でトップが盛り上がったり沈んだりするのを調整するための交換用サドル)は
まだ、装着されていません。マーチンのサドルに近いもののように見えます。1〜6弦の弦長差はあまり見られないようですね。
ヘッドのロッドカヴァーも、マークシリーズの市販品とは違います。



トップブレーシングはいわゆるAタイプと呼ばれる市販品に近いものですが、ブリッジの上下のトーンバーの数が
多く配列も多少異なるようです。まだ、はっきりとしたパターンになっていない時期のプロトタイプのようです。
このプロトタイプのボディ部分は、シュナイダー自身に製作されているはずです。


これらの貴重な写真は、tk_kn さんから提供頂きました。とても感謝しています。

HOME