’28MartinOOO45
 
暫く前に他界した兄のささやかな遺産として手に入れたOOO45です。
’28sと言えば、ジミーロジャースのOOO45と同い年で、マーチンがほとんどのギターを鉄弦化した年でもあります。
12フレットジョイントの音は、透明感があり、とても澄んで美しい倍音を持っています。
一時、ショーンバーグのもとにあったギターで、状態は「ミュージアムバリュー」とも言われるものです。
 
トップはアディロンダック、サイドバックは綺麗な柾目のハカランダです。
スロッテッドヘッドでオリジナルのペグは保管してあります。
 
スノーフレークスの指板は、広めでフィンガーにはとても弾きやすいです。
でも、カポダストは、一般のものはハイフレットでは使えません。
バーフレットもとてもいい感じですが、慣れるまでは指が時々、ひっかかるような感じがします。

唯一、オリジナルでないのがブリッジです。
でも、ピラミッドブリッジと言われる形は、とても気品が感じられて気に入っています。
トップ面は多少のクラックはあるものの、年代の割に膨らみもなく綺麗です。

ベリーブリッジは’29から。ピックガードは、ちょっと後にオプションでつけられるようになります。
このギターも、クラシックがとてもよく似合うギターです。
「おじいさんギター」で、ライブでは向かないと思いつつ、
ヒカワミニコンサートでは、随分、活躍してくれました。