ベンダーの苦悩その2
掲載日 2002年1月24日
情報提供者 「ろじ」さん

配送のドライバーをしているのは以前書きましたが、私の乗っている配送車は、デジタル式のタコグラフがついています。

タコグラフとは・・・

通常、運転席のスピードメーターの中に丸い記録用紙を挟み込み、走行距離、スピード、エンジン回転数等を記録するものです。

タクシーなどに乗ったときにわかると思いますが、普通の車と違いスピードメーターだけが丸く出っ張っているのがそれです。

配送車に着いているのは、それのデジタル版で、メモリーカードを機械にセットします。

・・・ところでこの機械、しゃべるんです。

メモリーカードをセットせずに車を動かそうとすると

「ポーン、メモリーカードを確認してください」

んで、私の乗っているコンビニチェーンの配送車は最高速度が決まっていて、一般道は60キロ、高速道は80キロなのです。

その速度を越えると・・・

「ポーン、速度が高すぎます。」

実際、この速度を守るのは大変ですよ〜

まだ街中の道だったらいいですけれど、バイパス道に上がると、みんな当たり前のように80キロ位で走っている中、60キロをキープしながら走ることは、まじにつらいです。

また、ブレーキのかけ方や発進の仕方も記録されるので要注意です。

ちょっとでも強くブレーキを踏み込み、Gを感じるような減速の仕方をすると、

「ポーン、急ブレーキです」

なんて言って怒られます。

そして、配送が終わってから配送センターのコンピューターにメモリーカードを差し込むと、「ポーン」の数だけ点数が引かれて「本日の安全運転度」が判定されます。
(ロボコンにでもなった気分です。)

一日150キロほど走っていますが、100点を取るのはなかなか難しいですよ。

「数字の書いてある配送車」を見かけたら、「とろとろ走ってんじゃねーヨ!」なんて思わないでくださいネ。

もしでしたら、皆さんご自分の車である程度スピードを決めて走ってみてくださいな。きっと燃費が上がりますよ。


目次へ戻る □ □ 広 告 □ □