精算業務の裏話
掲載日 2002年3月6日
情報提供者 「わたる」さん

コンビニにおいて精算業務、すなわち売上金の整理というものは責任の重い仕事です。ましてやうちのバイト先みたいに男子学生のバイトに任せるということはよほどの信頼を抱かない限りはありえません。

何故に私に白羽の矢が立ったのでしょう?

ちなみにこのお店での精算業務はオーナーの息子さんと昨年暮れに卒業に伴いバイト先を去った某大学院生のAさんでした。

前にちょこっと触れたかもしれませんがオーナーはお店から車で30分かかるような遠いところに住んでいるため毎日のようにオーナーが精算業務のために早朝から繰り出すということが困難なんです。そのためにベテランの男子バイトや近所で一人暮らしをしているオーナーの息子さんなどがその業務を朝方にするのでしょう。さすがにその業務ができないバイト君同士の夜勤だとオーナーが朝早く来てやります。発注のために毎朝出勤しなければいけませんから。

その精算業務の行程を紹介しましょう。

1: 「レジ点検」 レジの中にあるお金をチェックします。レジでの計算上のお金と実際のお金が合ってるかどうか調べる為です。これは精算時だけでなく朝、昼に2回、夜9時に1回と一日に5回やるのです。
2: 「売上金の回収」 基本的にレジはつり銭用に6万円を残しておくものです。当然レジの中の(金額−60000円)がレジの中にある一日の売上金の一部になるわけです。それを2台両方のレジで行います。例えばレジの中に75000円ある場合はそこから15000円を回収するのです。
3: 「金券、振込用紙などの回収」 たまにビール券やギフト券ありますよね?それも金券として本部に送達して換金してもらいます。中には本部で換金処理できないのもありますが。振込用紙は公共料金の用紙というのは言うまでもありません。
4: 「精算」 一番大事な業務です。これを行うことで一日の売上金を決定し、レジのデータはドロア内6万円に戻ります。1〜3をきちんとやらずにこれを行うと2度と修正は出来ません。
5: 「両替用のお金、売上金の確認」 強盗に遭っても被害を最小にするために溜まったレジの中のお金は別の金庫に入れるのは皆さん知ってますね。そのお金とさっきレジから回収したお金が一日の売上金となります。ちなみに両替用のお金はレジのつり銭の両替用のお金なのは言うまでもないでしょう。
6: 「営業日報作成」 一日の売上金と公共料金などのデータと印刷して本部に送る用紙を作成する作業です。ちなみにこのデータに間違いとかがると送り返されます。ひどい場合は始末書を書かされることもあるとか。

以上が精算業務の行程ですがこの作業の難しさというのがわかったでしょう。更に詳しい話は次の機会にとっておきましょう。


目次へ戻る □ □ 広 告 □ □