靴ヲ履ケ
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掲載日 | 2002年7月7日 |
情報提供者 | 「ひろ」さん |
「いらっしゃ」 「違ぇって!」 「嘘つくなよおめえ!」 「ギャハハハハハ!」
来店したのは男3人、女1人のちょこっとコワオモテのお客様方。
結局、菓子や飲み物を数点お買い上げになって帰っていきました。
そこまではいいんだ。そこまではよくあることだ。
数分後、その中の女性客再び来店 「ガーゼある?」
いやん、ガーゼって。もぅ、あなたならコチラでしょう。 <ナプキンを持ちながら 「ウチにはガーゼは置いておりませんが・・・」
「あぁん、ねえだってぇ!?オメェ、ちょっとこっち来いよ!!」
??? なぜ俺がキレられねばならん。
うぉう!!アンタ、血ぃ流してるじゃねえか!!
そこには先ほどの客のうちの1人が足から血を流して座っていました。
「ど、どうしたんですか?」 「いやぁ、コイツさぁ、裸足で駐車場走ってたらココで足切ったんよ。」
そこには自転車置き場の金属片が。と言ってももうボロボロで駐輪場とは名ばかりのただの小さな金属片によって囲まれた領域。
「あ、ここですね。」 「そう、そこ。コイツ、バカだからさぁ。」
見かけは恐くても案外そうでもないかもしれんな、と俺は勝手に思い込み調子に乗って彼らとフレンドリーに話してしまいました。
「ふーん。でも、まぁ見てよ。すげえ血だよな。」 「ホントですね。今救急車呼びます。」
「救急車呼びます、じゃねえだろうがぁ!!」
「オマエよぉ、ざけてんじゃねえぞ!?アァ?救急車なんてどうだっていいんだよ!責任者呼んで来い、責任者!!」
ひ、ひええぇぇぇ!!ゴメンよ、ジャイアン。でもね、
裸足で駐車場走り回る方もどうかと思うよ?
なーんてこと言ったら、このビューテホーな面がブタゴリラにされかねませんのでおとなしく店長を呼びに行くことに。
「あのぉ、店長?」 「ん?」 「駐車場で店長呼べって言われたんですけどぉ。」 「え、いいよ。」
いいよ、じゃねえよ店長〜!! (泣
こっちは殺されかけてんだよ助けてよマスター!!
「あのぉ、なんか怒ってるみたいですけど・・・。」 「ん、わかった。」
「ん、あぁ、さっき騒がしい客がいたじゃん?」 「あぁ、あの4人組っスね。」 「そいつらの一人がさ、駐車場で足怪我したんよ。」 「マジっスか?」 「うん。しかも裸足で駐車場走ってたら足切ったんだってよ。」 「バッカじゃないっスか。」 「なぁ。ほんと頭弱いヤツと関わりたくねえよなぁ。」 「ホンマっスよねぇ。」 「あはははははぁ。」
ガー
「いらっしゃ
て、店長!?
そこにはいつものオールバックでキメていた店長の姿はなかった。 そう、それはまるで15ラウンド戦いきったボクサーのように髪はボサボサ。 そしてツラも。 更にその後ろにはあの4人組。 そう、それはまるで戦地で捕らえられて死刑場に向かう捕虜のよう。
て、店長〜!! (大粒の涙
この後結局救急車は呼ばず、事務所で応急処置をし和解することになったのですが、
その無残な店長の姿を直視することはできませんでした・・・ |
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